これから着物を始めたいなと思っている方、
もしくは、着物を着始めたばかりの方に、まずおすすめしたいのが「大人浴衣」です。
浴衣というと、「夏祭り」や「花火大会」で着るもの、というイメージが強いかもしれませんね。
でも最近では、浴衣をもっと自由に、着物風にも楽しめるスタイルが増えてきています。
特に「大人浴衣」は、素材やデザインに上質感があり、子どもっぽくならずに着られるのが魅力です。
中に長襦袢（ながじゅばん）を合わせれば、見た目はまるで夏着物のよう。
しっかりとした着姿（きすがた）になるので、「着物を着てみたいけど敷居が高いな……」と感じている方にもぴったりなんですよ。
また、夏用の着物は、どうしてもお値段が高めになりがちです。
絹素材のものも多く、涼しいけれどお手入れも大変で、着るタイミングも限られてしまいます。
その点、「大人浴衣」なら、比較的手頃な価格帯で、しかも自宅でお洗濯できるものが多いので、
初心者さんでも気負わず挑戦しやすいんです。
「まずは浴衣から、着物の世界に親しんでみる」──
そんなスタートには、本当にぴったりの一枚ですよ。
今回はそんな「大人浴衣」の魅力を、本店より発行されているかわら版5月号からご紹介いたします。
5,800円（税抜）
～
15,000円（税抜）
「大人浴衣」の選ぶポイント
では、どんな「大人浴衣」を選べばいいのでしょうか。
初心者さんが失敗しないためのポイントを、簡単にご紹介しますね。
柄は古典柄を選びましょう
まず注目したいのは、柄選びです。
おすすめは、古典柄と呼ばれる、昔ながらの伝統的な模様。
たとえば、朝顔や桔梗、流水文様などが代表的ですね。
古典柄は流行に左右されず、年齢を問わず着られるので、
「着てみたら子どもっぽかった」なんて心配もありません。
一枚持っていると、何年たっても安心して着られますよ。
色は「色数」を絞って
浴衣の色使いにもポイントがあります。
おすすめは、色数が1〜3色に抑えられているもの。
たくさんの色が使われている浴衣はとても華やかですが、時に子どもっぽく見えてしまうこともあります。
落ち着いた藍色に白い柄、そこにほんの少しだけ差し色を効かせたものなど、
すっきりとまとまったデザインを選ぶと、大人らしい上品な着こなしができます。
「シンプルだけど素敵」──そんな浴衣を選ぶのが、大人の第一歩ですね。
「大人浴衣」はお出掛けにも大活躍
素敵な「大人浴衣」が手に入ったら、どんどん着て出掛けたくなります。
浴衣は、もともと夏のカジュアルな装い。
肩肘張らず、気軽に楽しむのが一番です。
もちろん、夏祭りや花火大会、ビアガーデンなどのイベントにはぴったりですが、
それだけではもったいないんですよ。
たとえば、近所のカフェでランチをしたり、お友達とお茶を楽しんだり──
そんな日常のお出掛けにも、ぜひ「大人浴衣」を取り入れてみてください。
中に長襦袢を着て、半幅帯や名古屋帯を締めれば、
街中のおしゃれなカフェや、落ち着いたレストランにも自然に馴染みます。
「浴衣を着てきたよ！」というよりも、街着として自然な着こなしができるんですね。
また、長襦袢を着ずに浴衣だけを着れば、もっと気軽に楽しめます。
私の場合、暑い日にはスーパーへのお買い物にも、さっと浴衣を着ることがあります。
涼しくて動きやすいですし、何気ない日常もちょっと特別に感じられるんですよ。
さらに、大人浴衣はお洗濯できる素材が多いので、汗をかいても安心。
「汚したらどうしよう……」と心配せずに、思いきり夏を楽しめるのも魅力です。
「大人浴衣」を着物風に着るときの注意点
ここでひとつ、着物風に「大人浴衣」を着るときに気をつけたいポイントをお伝えしますね。
それは、足袋（たび）を履くことです。
浴衣は本来、素足に下駄（げた）を合わせるものですが、
着物風にきちんと着たい場合は、足元もきちんと整えるのが大切です。
特に街歩きやカフェなど、少し落ち着いた場所に行くときは、
足袋を履いて足元を整えるだけで、ぐっと品よく見えるんですよ。
「夏に足袋は暑そう……」と心配な方は、レース足袋を選ぶのもおすすめです。
通気性が良く、見た目も軽やかで夏らしい印象になります。
小物まできちんと意識すると、全体のコーディネートがぐっと引き締まりますので、ぜひ取り入れてみてくださいね。
まとめ
「着物って難しそう……」「高いし、なかなか手が出ないな」
そんなふうに感じている方にこそ、まずは「大人浴衣」から挑戦してみてほしいと思います。
手頃な価格で手に入り、お手入れも楽で、しかも着る場面もたくさん。
長襦袢を合わせれば、街着としてきちんと感のある装いも楽しめますし、
浴衣一枚でラフに着れば、ふだんのお買い物やちょっとしたお出掛けにもぴったりです。
足元まできちんと整えれば、街中でも自信を持って歩けますよ。
最初の一歩を踏み出すのに、大人浴衣は本当に心強い味方です。
お気に入りの一枚を見つけたら、今年の夏はぜひ、「大人浴衣」でたくさんお出掛けしてみてくださいね。
きっと、着物の世界がぐっと身近に感じられるようになりますよ。
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