趣味の着物
2026年3月20日

卒業式という大きな節目を終え、次はいよいよお子様の新しい門出を祝う「入学式」のシーズンがやってきます。


タンスの中に大切にしまっている着物があるけれど、
「今の自分に似合うかしら?」
「マナーとして失礼にならないかしら?」
と、一歩踏み出せずにいるお母様も多いのではないでしょうか。


今回は、お手持ちの着物を活かして、入学式で品良く輝くための着こなしのポイントをご紹介します。

お子様を引き立てる「お着物の格」を知りましょう


まず心に留めておきたいのは、入学式の主役はあくまでもお子様であるということです。
お母様の装いは、お子様を引き立てる「控えめながらも格のある装い」が理想的です。


お手元の着物の種類(格)をチェックしてみましょう。
色無地」は、一つ紋が入っていれば間違いありませんが、
現代の傾向では紋がなくても失礼にはあたりません。
もし生地に「地紋」がある場合は、お祝いの席にふさわしい柄のものを選ぶと、
よりお祝いの気持ちが伝わります。
訪問着」や「付下げ」なら、四季折々の花が描かれたものや、
春の象徴である桜の柄が描かれたものが、
この時期の式典には大変美しく映えます。


また、「江戸小紋」をお持ちであれば、
江戸小紋五役(鮫・行儀・角通し・大小霞・万筋)
と呼ばれる格の高い柄を選ぶのが正解です。

春の彩りを添える「お色の選び方」


お色の選び方についても、春を感じさせるパステルカラーなどの優しい色味は、
お顔周りをパッと明るく見せてくれます。
一方で、落ち着いた大人の品格を演出したいなら、
濃緑や藍色といった濃いめの寒色系も非常に素敵で、凛とした品格が漂います。

コーディネートの要「帯と小物」の合わせ方


合わせる帯は、織の袋帯を二重太鼓にするのがベストな選択です。
付下げや色無地、江戸小紋であれば、品格のある「名古屋帯」で「一重太鼓」にしても良いでしょう。
柄は古典柄や吉祥柄を選ぶと、より格が上がり上品な印象になります。


帯の色は、全体が重くなりすぎないよう明るめを選ぶと、華やかで優しい雰囲気になります。
帯締めや帯揚げといった小物は、着物や帯の中に使われている色から選ぶと、
全体に統一感が出てスッキリとまとまります。

意外な盲点!美しい立ち姿を作る「足元」の心得


最後に、プロの見地から意外と見落としがちなアドバイスを一つ。
学校行事では室内でスリッパに履き替える場面をよく見かけますが、
着物姿にスリッパは少しもったいない印象を与えてしまいます。
せっかくの美しい着物姿ですから、
校内でもお草履を履き続ける方が、立ち姿も美しく、より素敵に見えますよ。

大切に保管されてきた着物は、袖を通すだけで背筋が伸び、心まで晴れやかになるものです。
お子様の輝かしい門出を、ぜひ思い出の詰まった素敵な着物姿で見守ってあげてくださいね。

「それでもちょっと不安…」
そんな時は、花いち都屋へお問い合わせください!
お客様の雰囲気やお手持ちの着物にピッタリのコーディーネートをご提案します。

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