着物を着はじめてからのよくある失敗 私の恥ずかしかった体験~花いち都屋 講師@伊藤昌子

2020年11月24日
今日は、着物を着始めるようになってからの、初心者のよくある失敗、現実に私が失敗して叱られた事や恥ずかしかった事などを、お話しようと思います。
 

「着物は汚れる」

着物を汚すと大変‼
始めて結婚式やお茶会に、お呼ばれしたら周りから、言われます!
 何分にも絹の重さと分量があるので、袖が軽くあたっただけで、グラスが倒れちゃったりします!
 気を付けて食べていたにもかかわらず、塩辛をポトリと膝の上に、落としてしまった事も有ります。
焦りますよね。シミ抜き代に大枚かかりますよね。
 また、タクシー乗り降りの際、裾を汚してしまったり、気付いたら、泥はねがついていたりしたこともありました。
 初心者マークの方、できればガード加工をしましょうね‼
大切な着物を守るのに必要です。
 上に何か羽織る事も大事な事です。
いまでは、麺類なども気軽に食べますが、カレーうどんやスパゲッティナポリタンなどは着物の時は、なるべく避けるようにしております。(笑)
 段々と慣れて、車の乗り降り 、階段の上り下りなどのコツが身に付き、おしとやかで美しい動作が身に付いて参ります。(汗)
 
着物が汚れたしまった際には応急処置を!解説動画はこちら
 

「コート、羽織を着るということ」

着始めた頃、帯付き姿で歩いて、私の師匠に「水商売じゃないんだから!上になにか羽織りなさいよ!」と、お叱りを受けました。
その時は、よく意味が分からなかったのですが、確かにススキノのおねえさん達はコートを着ていないですよね。
 京都の問屋さんからは、お尻を隠して歩くように‼と、教えられました。
 街の中の椅子やテーブルは驚くほど汚れているんですよね。
一冬着たコートをお手入れに出すとき、かなり汚れているのに気が付きます。
 それと、よその家の玄関でコートを脱ぐというのは、外の汚れを内に持ち込まないようにするという、配慮があるそうです。
 そういう意味をたくさん教えてもらい、コートや羽織が大好きになりました。
 今では、浴衣の上などにも、薄い羽織を羽織って、地下鉄に乗ります。
 

「髪型、飾り、メイクなど」

 私が30代のころ、新年会に髪をおろして、赤い色無地を現代風に着こなしたつもりで出席した所、「何ですか?その髪は」と、こっぴどく叱られてしまいました。
 今、成人式のお振袖の前撮りに、立ち会う機会も多いのですが、髪を半分おろしてハーフアップにしたりとか、編み込んで肩にたらしたりとか、可愛らしいですよね!
横にひと筋巻いて顏に垂らすと、若いお嬢様は可愛らしいですが、我々、アダルトがするとやつれて見えちゃいます。(汗)
 やはり、襟足をスッキリ見せるのが綺麗‼ショートヘアーやボブスタイルもお着物姿を美しく、お洒落に見せてくれますよね!
 また、極妻が流行った頃、下目のシニヨンに箸のようなかんざしをさして、思いっきり、笑われたことも有ります。
 また、おリボンやカスミ草なども、 若い方は可愛らしいのですが、大人の女性が着けると暮ったく見えてしまいますよね‼(笑)
全て、私が深く反省した事です。


 
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メイクも私が若かりし

頃、色のない、ヌーディーなメイクがはやりまして、茶色の口紅に鋭角に茶系のチークを入れてお着物でお出かけしました。
「どうしたの⁈顔色悪いよ!具合が悪いの?」と、心配されました(>_<)
 やはり、お着物の時は、色白にふんわりチークを入れて、赤かローズ系の口紅をつけた方が、上品で美しく見えますね。
 お洋服の時と違い、絹の分量が多いので、大人は正統派で上品にスッキリを目指しましょう。
 

「襟合わせを反対に‼」

 都屋に入社してから、日常的に着物を着るようになり、お客様に着付けをしたり、着付けを教えたりするようになりました。
 入社したての頃、展示会の時に、長襦袢の衿を反対に着た事がありました。
 大分、時間が経ってから、上司に注意をされ、急いで着直しました。
今、思い出しても、顏が赤くなります。( ;∀;)
 その頃、実践的他装(振袖や袴)というのを、習いに行っていて、先生に、
「襟合わせを反対に着る‼それ以外はなにをしても良いですよ‼」と言われたばかり(>_<)
あー!恥ずかしい‼(汗)
 いまでは、右手がふところに入る‼と、いうのを、自装、他装の時に、常に確認するようにしております。
 失敗ばかりの私の体験でしたが、ご参考になりましたか?
そんな訳で、まだまだ、勉強中。
 生徒さんから、学ぶ事も沢山有ります。
やはり、先輩方の意見や先生のいう事を聞く‼
先人の知恵を知るというのは、大切なことですね。
 皆様、ご一緒にお勉強して遊びましょうよ‼ 
その方のセンス、創意工夫、知識と教養が表現できる、唯一はまるものです。
 楽しい時間を過ごしましょうね。(*^^)v

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私の着物ライフ@花いち都屋 講師・伊藤昌子
着方教室 よくある質問@花いち都屋 着方教室講師・伊藤昌子

 
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