着物の脇役小物で【寒い日&雨の日対策】/おしゃれな人は足元が違う!@花いち都屋 高橋和子

2021年11月8日
 皆さん今日は。札幌市の花いち都屋の高橋です。いつもブログを読んで頂いてありがとうございます。季節はちゃんと巡ってきますね!あんなに暑かった夏がうその様です。札幌は、もう本当に寒くなりました。お部屋も少し暖房を入れるとホッとするそんな毎日になりましたよ。
 お着物を着用するときには必ず必要となる小物や履物。今回は、寒くなってきたこの時期に暖かく過ごせる小物の合わせ方や、着物を素敵に見せてくれて着る人を心地よく支えてくれる脇役小物についてお話したいと思います。
 

寒い時期は「3つの首」を温めて

 着物は裾まで何枚も布を重ねて着こむので、冬でも暖かさを保ちますが意外と手首・足首・首元は寒さを感じるところになります。首元とえり足にはショールやマフラーを巻いて暖かく、特に和装用のものでなくて洋服と兼用の物でいいと思います。大判のストールや小さめのマフラー、毛皮の物でもかわいいと思います。



 手首や腕は北海道は真冬は氷点下になるので風がスース―入ってけっこう冷たくなるんです。真冬にはひじまで伸ばせるアームカバーを愛用します。特に指先が自由に使えるタイプのものはお財布の出し入れなどに便利です。

 足首はその日のお出掛け先だったり、草履を脱ぐかどうかによって対策がちがってきますね。普通の白足袋でもいいですが、これからの時期足裏を冷たさから守るため裏がネルになっている暖かな足袋。これだけでも足指先も足首も冷たさを感じずらく、暖かさを守ります。それでも冷たい時は、内側に肌色のハイソックスのようなインナーを履いてから足袋を重ねます。ちょっとおしゃれな場所へお出掛けのときですと階段の上り下りに足がちらっ
と見えたりすると気になりますよね。でも肌色だと安心ですよね。

 特にこれからの時期の暖か下着などもお店の方にもご用意しております。薄いスパッツもいいかもしれません。お着物を着用する下準備としてのそれぞれの小物は大事な役割をはたしてくれます。


 

小物の使い方で雨の日も着物を諦めないで

 明日着物着ようと思っていたのに雨みたい。やっぱり雨。そんな日はお友達が「私は諦めます。洋服にする」と連絡が入ったりします。どうしても雨の日は着物着ないという線引きがあるようです。気持ちもわかりますが…。

 今は水をはじく加工をされたお着物も増えています。着物の中でも比較的水に強い大島紬もおすすめです。又、帯も本綿の帯を合わせたり、洗えるポリエステルの着物でもいいと思います。そして、ポリエステルのレインコート(和装用)で完全防備。足袋に防水スプレーをかけて雨草履を履いて、二枚歯の下駄には雨除けの爪皮をつけます。冬の雨で着物が紬類のカジュアルなものなら足袋ソックスにショートブーツでもいいと思います。その時は少し着丈を短くしましょう。

 これは知人から聞いた話ですが、着物の裾をすこしまくり上げて、帯の上にクリップで留めて置くとの事。そうして和装のレインコートを着て出かければ着物をぬらすこともなく、室内に入ってからコートを脱ぐときにクリップを取ればきれいな着姿に早変わりという事です。着物着用の時に使用するクリップという小物も大いに役に立つんですね。
 

着姿のフニッシュは裾・足袋・履物が大事

 よく靴を見ればその人のおしゃれ度がわかると言われています。どんなにステキな様相をしていても靴とのバランスが悪かったり、汚れてお手入れが悪かったりするとがっかりしますよね。

 着物できれいに歩いている人に出会うと、裾から八掛がちらっと見え、白い足袋の親指と人差し指の間にぽつんとつぼみのような前つぼが映えて、ステキな文様の鼻緒がのぞき、つい見とれてしまう事があります。意外と会食などで椅子に腰かけていると着物の裾が上がるので、けっこう足元は目立ちます。足袋がダブついてたり、汚れていたりも目立ちます。お手入れも含めきれいにしていたいですね。

 草履は基本的に御自分が持っていて良く着用する着物の色・種類などに合う色をそろえておくといいと思います。私は鼻緒に色や文様のあるもの、又前つぼに赤色が入っていたりポイントのあるものが好みです。

 ですが、これから一足目をご用意される場合には、改まった場所にも普段使いも出来る明るい色、クリーム色系のエナメルの草履がおすすめです、鼻緒や前つぼに文様のないクリーム色の同系色ですと、足袋の白さと同化して足元がすっきりして、色んなお着物に合わせやすいのです。

 気軽なお出掛け、お友達とのランチ会などには草履の形をした舟形下駄又は下駄を合わせてもいいですね。台は塗りや木目が通ったものがキレイです。裏にゴムが貼ってあるので底は減りにくく、滑らないので安心して歩けます。

白足袋ですっきり 色柄物足袋で可愛らしく

 街着として着る着物に合わせる足袋は、一般的には白足袋がおすすめです。何よりも清潔感があり着こなしを品よくまとめます。白地にワンポイントの刺繍をほどこした足袋ならすこし遊び心を演出できます。

 又、最近は色・柄足袋の種類も豊富で好評です。カジュアルな紬や小紋、木綿又最近人気のデニム(ジーンズ)の着物などに合わせて柄足袋もおすすめしたいです。とっても個性的でステキです。その場合、足袋裏は黒をおすすめします。



 これからの季節、こっくりと秋が深まってきます。ようやくコロナの緊急事態宣言も解除され、旅行行ったのよという方々もいらっしゃると思います。まだまだこれから紅葉シーズンを迎える所へ、お着物でさあ、お出かけしましょう! 

花いち都屋のYoutube動画を見て頂いてありがとうございます。先日の生配信ライブはいかがでしたか?各カルチャーのお教室で楽しんで頂けると嬉しいですね。着方教室体験受講お申込みもまだまだ受け付けておりますのでお問い合わせくださいね。

過去の私のブログも引き続きみて下さいね。
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