皆様今日は、いつもありがとうございます。ようやく春になりましたね。花いち都屋の高橋です。桜の開花も全国的に早いですね。
札幌も早かったです。いつもですと、ゴールデンウィークの最中あたりが見頃ですが、このブログが届きます頃は見頃も過ぎてますでしょうか?
でもこれからの季節、新緑と一斉に咲く草花を目にする事がとても嬉しい事です。
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帯の種類を知りましょう
帯は長さとその幅、仕立て方によっても種類があります。用途も変わりますが、主に袋帯は礼装に用いられます。袋帯を簡略化したのが名古屋帯、さらに仕立を簡単にした袋名古屋帯などがあります。
袋帯
袋帯は二重太鼓が出来る長さに仕立てられた帯です。礼装用の着物に合わせます。
もとは袋状に織られていたために名づけられました。が、今は地紋の裏地を合わせて、両脇をかがって仕立てたものがほとんどです。
また、金銀を使わず色糸だけで模様を織り出した生地や後染めの生地を用いて仕立てた袋帯を「洒落帯」とも呼びます。主におしゃれ着などに、カジュアルなパーテーなど結ぶとステキです。
袋名古屋帯
袋帯の仕立やすさと、名古屋帯の軽さを組み合わせ、あらかじめ帯地を8寸幅に織った名古屋帯は「八寸名古屋帯」といいます。
一般的には地厚な織り帯です。生地がしっかりしているので、帯芯を必要としません。仕立て上がりの八寸幅で織る事が出来るのです。お太鼓になるたれの部分は、名古屋帯と同じで1メートル程折り返して仕立てます。
カジュアルな紬や小紋に合わせます。
名古屋帯
一重太鼓を簡略化し、一重のお太鼓が結べるように短くした帯を名古屋帯と言います。
たれ先を約1メートル折り返してお太鼓にします。カジュアルからフォーマルまで結べます。
格調高い織りの名古屋帯は訪問着や色無地にも向きます。幅が九寸(34センチ)のため、「九寸名古屋」とも言われます。
半巾帯
袋帯と名古屋帯の半分の幅です。半巾帯と呼ばれ、主に浴衣が思い浮かびますが、今は紬や小紋・木綿などカジュアルな街着に最適です。帯の長さも現在の半巾帯は4メートル以上あるので、一般的な蝶結び以外の変わり結びも可能です。
よく聞かれる事なのですが、結婚式などで結んではいけない帯はありますか?
「結婚式などで結んではいけない帯はありますか?」とよく聞かれます。
帯は、着物と同格か着物よりも格の上の物を合わせるのが基本ですが、フォーマルな場所ではカジュアル感のある物や趣味性の高い帯、例えば縞柄や格子など、また、紬や綿の帯なども避けましょう。
結婚式での帯結びは、お太鼓でなく飾り結びでもよいですか
結婚式では、袋帯なら二重太鼓、名古屋帯ならお太鼓が正式な結び方になります。留袖には必ず袋帯を合わせ二重太鼓に結びます。格のある帯でしたら、お太鼓を結ぶ方がふさわしいです。少しカジュアルなパーテーであれば、小紋などの着物には華やかな飾り結びもステキですが、角だしなどはカジュアル感が強くなりますので…。
ただし若いお嬢さん方が振袖を着用して、帯を羽根が出る様に結ぶ事はいいと思います。年齢や着物に合った結び方を心がけたいですね。
お祝いの場では袋帯を結ばなくてはダメですか?
留袖は袋帯が基本ですが、二重太鼓にはお祝いを重ねるという意味があるからとされています。
袋帯と名古屋帯は、結んでしまいますとあまり違いが分かりませんが、名古屋帯は袋帯を簡略化したもので、一重太鼓になりますから最善の礼を尽くすにはふさわしくないです。留袖や紋の付いた色無地以外ならそこまでチェックしなくてもいいと思います。帯の素材や柄がお祝いの場に合っている事が大事です。
着物を着たときに使用する小物、気になる事無いですか?
アクセサリー(指輪やピアス・イヤリングなど)は付けても大丈夫?
私は日頃からアクセサリーが大好きで、洋服の時は必ず何か身に着けております。昔は着物姿にイヤリングやピアスを合わせて着けている人はあまり見かけませんでしたが、今はピアスの方もけっこうおりますので、着物姿のときでも品の良いデザインならいいと思います。できればぶら下がりのないデザインの物など、パール系なら着物にも合いますので。
ただお茶道やお茶会などのお席には、特に指輪などはお道具にぶつかりますし、また帯留めなども付けられませんが、それ以外、適所で着物との調和を考えて使用する事はいいと思います。
草履の台の高さなど、格はありますか?
草履の台の高さも様々ですか、一般的に台の高い物は格が高く、礼装用に向いてます。あまり派手な色遣いの物より、台と鼻緒の色が同色あるいは同素材の物を選んだほうがいいと思います。留袖や訪問着は裾も長く着用しますので、台の高さも5cm以上あった方が着姿がキレイです。
カジュアルな紬などを着用の時は、鼻緒の色使いや台の高さなど自分の好みで履きやすい種類を選びましょう。
久しぶりの着付教室
先日、何年もご来店が無かったお客様より催事にご来場下さるお約束を頂きました。そろそろ来られる時間となり、お出迎えのためエレベーター前に待機しておりました。お顔の方もなんとなくしか覚えておらず、大丈夫かしら?と不安に思っていました。
お約束時間、受付で私の名前を尋ねて下さった!その時に、あ~!そうでした、○○様でした!8年ぐらいお会いしてなかったのですが、お顔がよみがえりました。あまりお変わりもなくて、私も変わっていないとの事(??)でした!時々お電話でお話しはしておりましたが…。
お会いして、ご挨拶した時にはとても嬉しくて、はしゃいでしまいました。お着物を2枚ご持参いただきました。八掛が少し擦り切れていて、お直しと1枚は新しい物に取り替える事にしました。お気に入りのお着物との事。これからも大切に着用したいとの思いがあるようです。
とはいえ、しばらく着物は着てないよとお電話でよくおっしゃっていたことを思い出しました。ですが、この頃お友達の影響で、また、着物が着たくなったとか。以前私の教室にも通って下さっていた方です。美装流の御道具も揃っていますのでまた、通いますねとおっしゃって下さいました。
そして先日、1回目の帯のお稽古に入られました。私も初心に帰って生徒さん(お客様)に寄り添って励んでいきたいと思います。教室終了後は着物姿で楽しんで頂けますように(*^ヮ^*)
私の過去の記事もご覧ください。
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