サムネ

みなさん こんにちは! 

花いち都屋帯広店です。

二十歳の門出を祝う大切な日を、美しい振袖姿で迎えるのは本当に素敵なことですよね。

しかし、多くの方が「振袖を着てみたいけれど、当日どうやってトイレに行くの?」「着崩れたらどうしよう…」といった、人にはなかなか聞きにくい不安を抱えています。

このブログは、そんなあなたの不安を全て解消するために、振袖専門店である私たちが書き上げました。

この記事では、当日の振る舞い(トイレ、歩き方、座り方)といった実用的なハウツー、知っておくべき「準備とマナーのすべて」を徹底的に解説します。

この記事を読み終える頃には、成人式当日を自信を持って迎えられるはずです。ぜひ最後までご覧ください。

【当日も安心】美しい振袖姿を守る立ち居振る舞いとお悩み解決術

慣れない振袖姿で一番不安になるのは、普段の生活では意識しない「体の動かし方」ですよね。ここでは、特に質問の多いシーンでの対処法を詳しく解説します。

失敗しない!振袖でのトイレの仕方

振袖姿で一番の難関がトイレです。焦らず落ち着いて対処すれば大丈夫です。

【大原則】必ず洋式トイレを選びましょう

和式トイレは振袖の裾や袖が床について汚れるリスクが高く、着崩れの原因にもなるため、避けてください。

袖をまとめてから入る

袖は振袖の中で一番汚れやすく、動きにくい部分です。
入室前に以下のように整えておくと安心です。

袖のまとめ方:右袖と左袖を重ねて両方まとめ、ハンガークリップや洗濯バサミなどで軽く留めるか、袖の根元を帯の上(胸元の下)にそっと挟み込みます。

袖をまとめておくことで、床や便座に触れるリスクを防げます。
お友達と一緒の場合は、袖を軽く持ってあげるなどサポートし合うのもおすすめです。

裾を持ち上げるときのコツ

振袖の裾は何枚もの布で重なっているため、上から順にたくし上げるのがコツです。

両手で前側の裾を軽く持ち上げる
 (帯の下の「おはしょり」部分より下をつまみます)

中にある長襦袢・裾よけも一緒にまとめる
 上に重ねて持ち上げることで、布が床につくのを防ぎます。

太もものあたりで軽く押さえるようにしてキープ
 両手で持ち上げたまま便座に浅く腰掛けましょう。

裾を「外に広げない」「引っ張りすぎない」がポイントです。

帯を潰さない座り方

振袖の帯は立体的に結ばれているため、背もたれにもたれると型崩れします。
トイレでも同じく、帯を潰さないように「前かがみ」で浅く座る」のが鉄則です。

・背筋を伸ばして、浅く腰掛ける

・背中の帯結び部分を便座や壁に触れさせない

・袖と裾を前方に集め、自分の膝の上にまとめて置く

狭い個室では難しく感じるかもしれませんが、慌てずゆっくりと動けば問題ありません。

出る時は“裾を落とす順番”が大事!

裾を下ろすときに一気に広げると、下着や長襦袢の位置がずれてしまい着崩れの原因になります。
必ず「下にあるものから順番に」下ろすようにしましょう。

長襦袢 → 裾よけ → 振袖の順に下ろす

最後に全体を軽く整え、シワが寄っていないか確認

袖を留めていたクリップを外し、自然に下ろす

鏡がある場合は、衿元・おはしょり・帯回りを軽くチェックしておくと安心です。

トイレでのNG行動3選

和式トイレの使用
 → 着崩れと汚れのリスクが高いので絶対に避けましょう。

袖を片手でだらんと垂らしたまま操作する
 → 袖口が床に触れて汚れてしまうことがあります。

勢いよく立ち上がる・回転する
 → 帯や衿元がずれやすく、動作はゆっくりが基本です。

着崩れを防ぐ!階段や車での正しい振る舞い

階段の上り下り

上る時: 右足で上る場合は、右手の甲で振袖の裾(上前/うわまえ)を軽く持ち上げます。持ち上げすぎず、足が引っかからない程度でOK。

下りる時: 振袖の裾を軽く持ち、ゆっくりと慎重に下ります。袖は両手で体の前に抱えるようにして、引きずらないように注意しましょう。

車の乗り降り

乗る時: ドアの前で帯を潰さないよう、少し斜めに立ちます。頭をぶつけないよう注意し、浅く腰掛けてから、お尻を回転させるようにして深く座ります。

座っている時: 帯を背もたれに当てないよう浅く座るのが基本です。袖は座席や床に触れないよう、膝の上に綺麗に重ねておきましょう。

食事・飲み物マナーとシミ・汚れ対策

汚れ防止: 食事をする時は、大判のハンカチやナプキンを、帯と振袖の間から胸元にかけて差し込みます。これで食べこぼしから衿元を守れます。

飲み物: 前かがみにならず、グラスを手前に引き寄せて飲みましょう。

ストール・ショール: 会場内では外しますが、移動中に食事をする場合は、袖を汚さないよう腕を通しておくと安心です。

着崩れた時の応急処置

着崩れは誰にでも起こります。式典中や写真撮影中に気になったら、慌てずに対処しましょう。

衿元がゆるんだ時: 衿元が浮いてきたら、背中の衣紋(えもん、首の後ろ)を軽く下に引っ張ると、全体の衿が引き締まります。

おはしょり(帯の下のたるみ)が乱れた時: おはしょりの下前(したまえ、内側)を軽く引っ張ってシワを伸ばします。

【準備編】後悔しない成人式を迎えるための最終チェックと美容管理

振袖が決まったら、いよいよ本番に向けて最終準備です。ここでは、成人式当日に最高のコンディションで臨むための確認事項と、直前の美容・持ち物チェックリストをご紹介します。

成人式半年前~直前!振袖に関する最終確認事項

振袖の契約内容や当日までのスケジュールを再確認し、トラブルを未然に防ぎましょう。

確認事項内容とチェックリスト備考
① 契約内容の再確認帯や小物、長襦袢など、振袖一式が全て揃っているか最終チェック。特に足袋や肌着がセットに含まれているか確認しましょう。**「何をどこまで自分で用意するか」**を明確に。
② 当日着付けの予約時間予約した時間と着付け場所を再確認。特に早朝の場合、移動時間も考慮し遅刻のないよう準備します。予約票をスマホで撮影しておくと安心です。
③ ママ振袖の最終チェックシミ抜きや寸法直しが完了しているか防虫剤の匂いがないか、風通しの良い場所で確認しましょう。寸法が不安な場合は、必ず事前に専門店で試着を。
④ 髪飾りの準備振袖との色合わせ、ボリューム感を再確認。当日のヘアメイク担当者に写真を見せられるよう準備しておきましょう。生花・ドライフラワーを使用する場合は、手配日を確認。

【美容編】振袖姿をさらに輝かせるための直前ケア

振袖の魅力を最大限に引き出すためには、衣装だけでなく、お肌や髪のコンディションも大切です。成人式当日に最高の笑顔で迎えられるよう、プロがおすすめする直前ケアをご紹介します。

1. 完璧な土台を作る! 肌荒れ対策とお顔そり

美しいメイクは、健やかなお肌という土台があってこそ。特に、成人式では普段着慣れない着物のため、襟元やうなじにも視線が集まります。


時期ケア内容ポイントと注意点
1ヶ月前睡眠と食生活を整える規則正しい生活で肌荒れを未然に防ぎましょう。体調を万全に整えることが、当日を乗り切るエネルギーにもなります。新しい化粧品やエステを試すのは、この時期までに。
1週間前お顔そり・シェービング化粧ノリが格段に良くなり、産毛を処理することで肌のトーンが明るくなります。また、襟元から見えるうなじも美しく整えられます。直前すぎると肌が荒れる可能性があるため、肌が敏感な方は必ずこの時期までに済ませてください。
前日しっかり保湿パック当日のメイク崩れを防ぐため、普段使い慣れた保湿力の高いシートパックなどでしっかり水分補給を。新しいパックは肌トラブルの原因になりかねないので避けましょう。
当日朝保湿と日焼け止めメイク前は軽く洗顔し、保湿を。冬でも紫外線対策として、メイク下地に日焼け止め効果のあるものを選びましょう。
ネイル

髪の毛先と指先まで抜かりなく! 髪と爪のケア

ヘアスタイルや手元は、写真に最も多く残るポイントです。細部にまで気を配って、振袖姿を完成させましょう。

ヘアカラーとトリートメント

成人式は早朝から支度が始まるため、髪のコンディションが悪いとセットに時間がかかってしまうことがあります。

ヘアカラーのベストタイミング: 根元が伸びて目立つことを防ぐため、1~2週間前に染め直すのが最適です。振袖の色や髪飾りとのバランスを考え、美容師さんと相談して色を選びましょう。

トリートメント: 1週間前までに美容室で集中トリートメントをしておくと、当日艶やかな髪でヘアセットがまとまりやすくなります。

ネイルケア

振袖姿では、携帯電話を持つ、グラスを持つなど、手元の所作が多くなります。袖から覗く指先まで美しく整えておくと、上品な印象になります。

指先の保湿: ネイルオイルやハンドクリームで、爪周りのささくれを防ぎ、当日も潤いのある手元を保ちましょう。

デザインの準備: 振袖の柄や色に合わせたネイルチップジェルネイルを準備しましょう。手元に華やかさがあると、振袖全体のコーディネートが引き締まります。

着付け会場へ持っていく「究極の持ち物チェックリスト」

振袖一式以外で、当日着付け会場へご自身で持参すべき重要なものをリストにまとめました。

忘れ物がないよう、前日までにまとめておきましょう。

必須の持ち物着付けを快適にするアイテム当日あると便利なアイテム
足袋・肌襦袢・裾よけ(和装下着)補正用タオル(体型に合わせて5~8枚程度)大きめのクリップ(袖をまとめる用)
髪飾り防寒用のショール・コート予備のストッキング(足袋の防寒対策に)
バッグに入れる現金・スマホ振袖一式が入る大きめのバッグ絆創膏(草履対策)

真冬の成人式を乗り切る!寒さ対策と緊急時の対応

振袖姿の寒さ対策「インナー」: 首元が開いたヒートテックなどの防寒インナー(ただし、衿元から見えない色を選ぶ)。「足元」: 足袋の下に履く五本指ソックスやストッキングが有効であること。
防寒グッズの活用ショールやコートは会場に着く直前までしっかり着用すること。使い捨てカイロを貼る最適な場所(背中の腰上、お腹など)を解説。
緊急時の連絡先当日、もしも体調不良や大きな着崩れがあった場合の、店舗の緊急連絡先や対応時間を案内。(※具体的な番号はここでは書かず、**「事前にご確認ください」**と促す)

最高の準備をして、自信を持って成人式を迎えてください。何かご不明な点があれば、いつでもお気軽に当店にご相談くださいね!

家族と迎えたい成人式:感謝を伝えるタイミングと記念撮影のポイント

成人式は、これまで育ててくれたご両親やご家族に感謝を伝える絶好の機会です。

振袖はご両親の想いが込められた衣装でもあります。

成人式は朝早くから着付けや移動で慌ただしくなりますが、ぜひ一言、感謝を伝えてみてください。

家を出る前: 振袖姿を見てもらい、「ありがとう」を伝える。

会場で: 振袖姿で一緒に写真に写る時、改めて「この振袖を着せてくれてありがとう」と伝える。

の晴れやかな瞬間は、単なる二十歳の通過点ではありません。それは、あなたが幼い頃から今日まで、**惜しみない愛情と献身をもって支え続けてくれたご両親への「感謝状」**でもあります。

着付けを終え、振袖姿を見せるその瞬間、ご両親の胸に去来するのは、幼かったあなたの面影と、これまでの道のりの記憶でしょう。

慌ただしい一日の始まりですが、家を出る前や、会場で一緒に記念撮影をする際に、少し立ち止まり、目を見てこう伝えてみてください。

「この振袖を着せてくれて、本当にありがとう。これまで育ててくれて、ありがとう。」

このシンプルで正直な一言には、あなたが無事に成人を迎えられた喜びと誇り、そして深い感謝の念が凝縮されています。それは、高価なプレゼントや華美な言葉よりもずっと深く、ご両親の心に永遠に残る最高の贈り物となるでしょう。

あなたの成長した姿と、心からの感謝の言葉は、ご両親にとって「格別な喜び」であり、「これまでの苦労が報われる瞬間」となるに違いありません。この尊い感情を、ぜひあなたの言葉で伝えてください。

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