着物を着るためにはたくさんの小物が必要です。帯や帯締めなどの外から見えるものだけではなく、腰紐や帯板のように、着付けるために使う、外側からは見えない小物も多くあります。これらが縁の下の力持ち。ひとつでも欠けると美しい振袖姿にはなりません。 お母様の昔の振袖は、小物のコーディネート次第でまったく違った雰囲気に生まれ変わります。振袖の魅力を引き立てる名脇役の小物たち。どんな帯を締めるか、ちらっと見える部分にどんな色を使うかで、理想のイメージに自在に変身できるのです。
若い女性にとっての第一礼装。厄を「振り」祓い、多くの幸が訪れるように、吉祥文様がほどこされます。
表側に模様があり、裏側が無地の帯。振袖では、文庫結び、二重太鼓結びなどが基本で、アレンジも豊富です。
帯結びを固定するための紐。振袖では、飾り結びにしたり、パールやストーンをあしらったり、帯を華やかに彩ります。
帯結びを支える帯枕をカバーし、帯周りを整える布。振袖ではあえて幅広く、ボリュームを持たせて着付けます。
振袖の下に着る、長襦袢につける襟のこと。顔に一番近いので、顔映りがよい色を選びましょう。
振袖と半襟の間に挟む襟のこと。着物を何枚も重ねているかのようなゴージャスな印象の着姿になります。
革、エナメル、帯地など、素材はさまざま。汚れや雨に強いのはエナメル、上品に見えるのは帯地の草履です。
振袖は礼装なので、白足袋です。履きなれないと疲れるので、何回か履いて足袋に慣れておくとよいでしょう。
草履とセットのものを選べば、全体のバランスが整います。振袖用バッグは小さいので、持ち物は厳選しましょう。
顔の近くで目につきやすい部分。振袖取扱店で扱うものだけでなく、最近はネット上でもたくさん販売しているようです。
振袖の下に着る和装用の下着のこと。見えるのは袖口や裾からほんの少しですが、ここにこだわるのがおしゃれ上手。
長襦袢の下に着る下着で、汗を吸収したり、振袖が汚れるのを防いだりします。裾よけは、裾さばきをよくします。
着付けのときに腰に締める紐のこと。補正や仮紐としても使用するので、振袖の場合は7本くらいあると安心です。
腰紐を締めた後、上から結んで安定させる幅広い紐。マジックテープ式やゴム製など、いろいろな種類があります。
身体の凹凸を平らにし、着物に似合う体形にするため、タオルや脱脂綿で補正します。タオルは薄手のものを5〜8本程度ご用意ください。
帯が張りのある状態を保てるように入れる板のこと。プラスチック製、メッシュ状、紐付きなど、種類はさまざま。
普通のブラと違い、身体の凹凸をなくし、バストをなだらかにするための下着。ご自宅からつけていくのがおすすめです。