【着物のお直し】擦り切れた八掛は?30代の頃の付下げを今着るには?@花いち都屋 着付教室講師 五十嵐桂子

2022年2月28日

こんにちは。いつも、花いち都屋のブログをご覧くださいまして有難うございます。今回で9回目の投稿になります。前回は12月13日で、「ドキドキ、ハラハラの始動!で指導!」を含め、お正月に「きもの美人」を目指して、と書かせて頂きました。

 

私が住んでいる石狩は、年末から毎日のように雪が降り、なかなか来ない除雪・排雪の影響で、今や豪雪地帯です!

 

 

雪壁灯篭

 

積雪

 

2月3日は節分(節分過ぎれば日が昇る!)と、昔のラジオで唱えていた占い師(斉藤先生)が言うように、日が昇るのでしょうか?「鰯(いわし)の頭も信心?」で、コマーシャルベースに乗せられて、近くのスーパーで買った「恵方巻き」、今年の恵方は北北西。「恵方の方向を見て、黙って丸かじりするのが吉」なのですが、方向のみ確認して、話しながら包丁で切ってしまう我が家でした。

 

 

着物が好きだからこそ、の悩み~近頃の私の着物事情~

 

さてさて、11月頃から教室を持つ事になり、今までは、催事とランチ会位しか着物を着用しなかった私ですが、「前結び体験会」等もあり、着用が月に10日を超えました。着物の部分の八掛がすり切れ、長襦袢のもすり切れ、気が付かずにすま~して歩いていると、何か足元に違和感が……チラチラと目に入るものをふと見ると、糸が出ています。裾を持ち、ひっくり返してみると!

ア~ア、見るも無残に⤵

出てる糸をハサミで切っても、動いていると又、あちこちから糸が……。お店にいる間は何回かそれを繰り返し、帰宅してから、すり切れた部分を針に糸を通し、チクチク、補修縫い!長襦袢は良く見ると、裾だけではなく両脇線、背中心ののラインの糸も傷み、パカっと口を開けていた~↓

 

 

昔作った長襦袢の活用ポイントは「襦袢ベルト」

 

こんなに働いてくれて、ありがとう!まずは、枚数確保の為に、若い頃に作ったピンクや赤の長襦袢にも半衿を縫い付けました!今より、少し細い体型だったので、抱巾も狭い!手結びで紐を使っての着付けなら、胸がはだけて着崩れしてしまうところですが美装流なら大丈夫。襦袢ベルトで着付けるので、胸のライン(半衿の位置)さえ、ベルトで確保出来るなら、あとは狭くとも、何とか、着物の下に着る物なので、隠せるかな?と……。

 

長襦袢ベルトを使用した着付は花いっちゃんねるで解説動画を配信しております。
ゴムで着る!ラクラク長襦袢の着方~北海道の着物専門店【花いち都屋】

 

 

新しくあつらえる長襦袢

 

それでもやはり、着心地が良いものではないので、今の、自分のサイズに仕立てる長襦袢の反物をいくつかゲット!内、一枚は衿の部分をファスナーで取り換えられるものを選びました。

 

 

八掛のお直し

 

着物の表地は幸運にも破れはなかったので、とりあえず、八掛の天地替え(生地を逆さにして、破れた部分を上に、裾に状態の良い所を使用して、縫い直しますを依頼しました。それでも尚、ダメになったら、洗い張りをして八掛取り替えになります。

 

 

30代で仕立てて、一度も出番がなかった「付下げ」のお直し

 

着物を着る回数が増え、枚数確保のために、タンスの中をチェックしましたら、30代の頃に選んで「少し、地味かなぁ~?」の繰り返しで40年も日の目を見なかった「付下」→千總の古典柄の裾濃(すそご)がありました。裾の色は鶯色(うぐいすいろ)をさらに渋くした鶸茶(ひわちゃ)。

 

鶯色

 

鶸茶

 

選んだ時は30代でしたから、柄の中にあるピンク八掛を合わせていました。柄全体が渋めなので、八掛を渋くすればこれからも楽しめそうです。八掛を裾の色と同系色で選び、未着用なので「全解き」「筋消し」をして、「パールトーン加工」をしてもらい、その後、豊かになった今の体型に合わせて仕立直しをしてもらうべく、加工中です。

 

 

母の形見の着物のお直し

 

もう一点、母が生前、男踊り用に着用していた青系の縞の小紋。衿は棒衿にし、袖は身八ツ口を縫い付け、男物用にしていましたがこの着物は何度も着ていたので、洗い張りに出しました。が、裄丈のある私には、寸法が足りないとのことで、苦肉の策で「縞」という柄を生かして、ハギを入れて、裄丈を出し、身丈も足りないとのことで「長羽織」に仕立てることにしました。衿(背中心部分)にハギが入るのは仕方がありません。さほど気にならないものです。

 

 

着付け教室は、着物のお助けアラカルト

 

身長や、体型が年を重ねると変わるのよね!着付教室に通っている生徒さんの悩みです。

 

生徒さん「この歳になると、背丈が低くなるから着物の身丈と、特に、コート丈が長くなり太ってしまったから、身幅が狭くなって困っているんです。」

 

私「サイズが合わないと、結局、着崩れの原因になるし、今、お手持ちの着物をお直しすることで又、蘇りますので、相談に乗りますよ」

 

少しづつで良いのです。
都屋は、着物に関するいろいろなアドバイスをしたいと思っています。今回は、私の着物事情を交えてみました。参考になさって下さい。又、いつでも、ご一報くださいませ。
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花いち都屋では前で結べる着付教室を開催中でございます。
前で結ぶので、手が後ろに回らなくても結びやすく、ゴムで着るため、着物を着たときの締め付け感も少なく楽に着物を楽しんで頂けますよ。
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