2025年3月10日

1. 卒業式、入学式にふさわしい着物とは?

お子さまの卒業式や入学式は、ご家族にとって大切な節目の一日ですね。そんな特別な日に着物を選ぶ際には、格式や色合い、柄の意味を知っておくと安心です。

訪問着や色無地が定番

卒業式や入学式にふさわしい着物として、よく選ばれるのは「訪問着(ほうもんぎ)」や「色無地(いろむじ)」です。

  • 訪問着:上品な柄付けが施され、フォーマルな場に適した着物。華やかさもあり、お祝いの席にぴったりです。
  • 色無地:無地の着物ですが、地紋が入っているものも多く、シンプルながら上品な印象を与えます。紋を入れるとさらに格が上がり、格式のある場にも対応できます。

色選びのポイント

式典では落ち着いた雰囲気を意識しつつ、お祝いの場にふさわしい色を選びましょう。

卒業式におすすめの色

卒業式は厳粛な雰囲気の中で行われるため、落ち着いた色合いが適しています。

  • 黒や濃紺:格式が高く、引き締まった印象を与えます。
  • グレーやベージュ:シンプルで上品、落ち着いた大人の雰囲気になります。
  • 深緑や紫:落ち着きつつも華やかさを演出できます。

入学式におすすめの色

入学式は新しい門出を祝う場なので、明るめの色を選ぶのがおすすめです。

  • 淡いピンク:優しく華やかな印象になり、お祝いの雰囲気にぴったり。
  • クリームやベージュ:上品で柔らかい雰囲気を演出。
  • 藤色や水色:爽やかで清潔感のある印象を与えます。

また、柄も重要です。控えめな花柄や、縁起の良い吉祥文様(きっしょうもんよう)を選ぶと、格式を保ちつつお祝いの気持ちを表せます。

2. 卒業式、入学式に合う帯の格と結び方は?

着物が決まったら、それに合わせた帯選びも重要です。卒業式や入学式では、袋帯(ふくろおび)を合わせるのが一般的です。

帯の種類とおすすめ

  • 袋帯:格式が高く、訪問着との相性が良い。上品な金糸や銀糸が入ったものを選ぶと、華やかさが増します。

帯の結び方

  • 二重太鼓(にじゅうだいこ):格式があり、品の良さを感じさせる結び方。

帯揚げや帯締めの色を優しいトーンにすると、よりお祝いの雰囲気が出ます。また、帯締めに華やかな飾りがついたものを選ぶと、フォーマルながらも柔らかな印象を演出できます。

卒業式、入学式の主役はお子様であり、母親は脇役です。そのこともわきまえたうえで、着物の色や柄は華やかになりすぎないように抑えたものにすることがポイントです。

3. 卒業式、入学式の着物参加で気を付ける事は?

着物を着る際には、いくつかのポイントを押さえておくと、より快適に式典を過ごせます。

1. 防寒対策を忘れずに

卒業式や入学式は、まだ肌寒い季節です。着物の下に襦袢(じゅばん)のほか、薄手の肌着を重ねると暖かく過ごせます。また、道行(みちゆき)コートやショールを羽織るのもおすすめです。

特に卒業式は朝早く、体育館などでの開催が多いため、寒さ対策をしっかりしておくと安心です。足元には足袋インナーを重ねると、冷えを防げます。

2. 小物の準備

  • 草履(ぞうり)は長時間履いても疲れにくいものを。
  • バッグは小ぶりで上品なデザインのものを選びましょう。
  • ヘアスタイルは、まとめ髪が清潔感があり、おすすめです。
  • 着付け小物も忘れずに。帯板(おびいた)や帯枕(おびまくら)、腰紐(こしひも)など、しっかり準備しましょう。

3. 立ち居振る舞いにも気を付けて

着物を着ると、普段よりも動きにくくなります。歩幅を小さくする、背筋を伸ばすなど、エレガントな振る舞いを意識するとより素敵に見えます。

また、椅子に座るときは裾(すそ)が乱れないように、手で整えてから座ると上品です。


卒業式や入学式に着物で参加すると、特別感が増し、一生の思い出になります。

当店「都屋」では、訪問着や色無地のレンタル・販売を行っております。着物選びでお困りの際は、ぜひご相談ください。

さらに、着付けサービスや小物レンタルもご用意しております。

初めての方でも安心して着物をお楽しみいただけるよう、専門のスタッフがサポートいたします。

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