着付け教室の講師になって分かった事、気付かされた事@花いち都屋講師 五十嵐桂子

2022年4月25日

こんにちは、いつも花いち都屋のブログをご覧くださいまして有難うございます。今回が10回目の投稿になります。前回は、2月28日で「〔着物のお直し〕擦り切れた八掛は?30代の頃の付下げを今着るには?」を投稿させて頂きました。
あれ程すごかった雪もほとんど溶け、時折20度を超える陽気があり、4月23日が札幌の桜の開花予想日です。この文章を読んで頂く(4月25日)頃は、きっと開花しているのだと思いながらペンを取って原稿を書いております。
(正直に打ち明けますと、今回のタイトルを決める日(2月28日)に、私は雪害でバスが運休になり出勤できず、眞木チーフが与えてくれた課題のテーマなのです。)

 

 

着付け教室で皆さん共通の不安とは?

 

誰でも、初めての習い事を始めようと思う時は、ドキドキしていると思います。一回で理解できなかったら、どうしよう?!と(一回では覚えられないと思います、多分)

 

忘れて下さい。忘れるから良いのです。次に思い出した時の感動に繋がります。以前に、自分で着付けていた手順や、習っていた手順があればある程、違う手順に戸惑い混乱するのでしょう。しばしはその状態が繰り返されますが、頭で考えている事と、手の動きが「前結び」に慣れ、覚えた時には本当に楽で、早くに着付けられるようになります。

 

着付けを習おうとする皆さんが最初に感じるこういった不安に対して、講師として「大丈夫ですよ!」とお伝えすることが本当に大切だと感じております。

 

 

「前結び体験会」にいらしたお客様の声

 

花いち都屋では、前結び着付け教室を体験できるイベントを開催しております。そちらに参加してくださった方が、「何回もYoutubeで見て帯を結んでみたのですが、やはり、実際に一緒に結んで体験すると、ここがこの部分のポイントと教えてもらえて理解が出来、違いが分かりました!」と言って下さいました。又、もう一人のお客様には、「翌日のお茶会に行く為の着付けで、帯結びがスムーズに出来て助かりました!」旨のLINEを頂きました。

 

こういう生の声を頂きますと、本当に講師冥利につきますね!

 

 

新しく入った生徒さんと着物のお手入れやコーディネートのお話

 

40歳になったばかりの若い方です。
初めての着付けを習う方です。アンケートにもご記入いただきました。

 

 

「着物を着て、お出掛けしてみたい!」

 

見学の時から、「知人から頂いた着物があり、どれがどういう物かわからない」と言うので、2回目の教室参加の時に、持ってきていただきました。

 

着物は紺色の更紗柄の袷の小紋。袖を通してみると、が少し短いけれど許容範囲でした。身丈身幅は大丈夫そうです。
道行コート→コート丈は短いのですが、とりあえずは良しとしましょう。身幅は、帯を結んだ上からだとパツンパツンとはち切れそうです⤵
→未仕立ての九寸名古屋帯→帯芯を入れて八寸名古屋帯に(最近の帯巾は八寸二分が主流ですが)細い方なので、八寸仕立上がりが良いと思います。
いずれも、直近の催しで「お手入れがお得なので、その時に丸洗いに出してみたら?」とアドバイスをしました。
ホッとした様子でした。
数日後、お約束通りにご来場。とりあえずは、ご予算の関係で小紋の丸洗い九寸名古屋帯の芯入仕立てのみを今回出し、あとは、次回のお楽しみとなりました。

お手入れとお仕立て上りは5月の中旬になるので、小紋でしたから、実際にご着用になれるのはになるので、それまでの着物の着付けは「貸し出し出来る、着物と襦袢と帯で練習しましょうね」という事になりました。

 

着付けを覚えたら、着物を着て、ランチ会に参加したいというご希望です。
将来のご参考に、展示会場の小紋を2点→濃い色と淡い色の2タイプを、フルコーディネートで楽しんで頂きました。濃い色は、濃紺地に藍の花の柄の御召で、淡い色はピンクと藤色のぼかしの地に辻が花を配した小紋。

 

どちらも似合っていました!ご本人は濃い地の方が好きみたいです。まったくの入門編でしたから、ご自分がどんな色が似合い、どんな色や柄があるのか。季節によって、着物が違う(袷・単衣・薄物)のだという事を含めて、知って頂く。着物の着付けを通して知って頂き、「大好き!」「あこがれ」を増やして、着物の良さを知って頂きたい。

 

自分が着物を好きになり始めた頃を思い出しました。私が結婚する時に、母が準備してくれた物はほとんど無く、少しづつ揃えたものばかりで、最初はきものの事を良く知らないのに、「ステキ!」と選んでいましたから、着物はあるけれど合わせる帯が無い⤵とか、そんなことの繰り返しでした。少しづつ、どんなシーンに着て出かけるのか?季節はいつ?等々……覚えながらも、今の着物ワードローブができてきました。

 

 

着付け教室の講師になって気づいた大切なこと

 

着付の手順だけを教えるのではなく、着物の寸法、コーディネート、所作など…自分でもいろいろと学び、覚えて生徒さんへお伝えしていかなければいけないと、つくづく感じます。

私がこれまで着物に親しんできた経験から、生徒さんのお手持ちの着物のお手入れのこと、季節に応じた着こなしや選び方もアドバイスさせて頂きます。

もっと身近に着物を楽しんでいただけるように、おしゃべりをしながらお伝えできればと思っています。

着物初心者の方でも、着物を楽しんで知って頂けるよう、花いち都屋では毎月前結び体験会を開催中です。着付教室の生徒さんもお待ちしておりますが、まずは気軽に1時間帯結びの体験をしてみませんか?後ろ結びと違って、帯が見やすいですし手も痛くなりませんから、お若い方から素敵に年齢を重ねられた方でもきれいに結べますよ。より本格的に着付を学びたいという方は前結び着付体験教室までいらっしゃってください。詳しい日程や、料金等についてご説明させて頂きます。ぜひみなさんのご参加をお待ちしております。
前結び体験会・前結び着付体験教室はこちらから

 

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