単衣の時期にオススメ!塩沢紬・お召し・結城ちぢみで秋を心地よくすごしましょう@花いち都屋 土田晴樹

2023年9月25日

こんにちは。花いち都屋の土田です。

皆様きものライフを楽しんでいらっしゃいますでしょうか。

やっと暑さも一段落して、とても過ごしやすい季節になりました。夏が過ぎてまた単衣の着物が重宝される季節がやってきました。

 

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どんな単衣の着物がお好きですか?

きものを存分にを楽しんでいらっしゃいますでしょうか。単衣の季節の初めでは上物に羽織が使いやすいです。だんだん季節が秋っぽくなってくるとコートを羽織りたくなってくる気温になります。(北海道の場合は特に)日によって寒暖差が大きいので、気温に合わせて上物も調整しましょう。女性の方でしたら、道中着など。男性なら角袖コートなど。(防寒では暑すぎるので、反物から仕立てたものが良いでしょう。)

 

皆さんはどんな着物を単衣に着ていらっしゃいますか。私が個人的に単衣の着物で好きなものは塩沢紬、結城ちぢみ、お召しです。いずれも織物なので、裾がめくれても白くみえないのが良いところです。裾さばきも良く肌触りもサラッとして着やすいです。

 

塩沢紬

 

結城ちぢみ

 

 

強撚糸でシャリ感が特徴、塩沢紬・お召し

塩沢紬は新潟県の塩沢地方で作られている紬です。塩澤紬は強撚糸を使っているので、シワになりにくく、シワになっても撚糸は元に戻ろうとする力が働くので、シワが元に戻ろうとします。もっとわかりやすく言いますと、タオルに絞る力を加えると最後に元に戻ろうとする力が働きますよね。それと一緒なんです。本当に理にかなっていますよね。

 

お召しは西陣で織られているものが多いようです。お召も同じように強撚糸を使っています。お召しの場合は普段使いのものから少しあらたまった席まで利用できるものがあります。無地っぽいものですとお呼ばれの席にも使いやすいですね。紋のついた羽織を羽織ればバッチリです。お茶の席でも許される織物はお召だけと、聞いたことがあります。

 

フォーマルっぽくする時は、長襦袢の衿は白、足袋も白にすることを心掛けて下さい。角帯はシンプルな博多織のものが使いやすいかと思います。あと、羽織と羽織紐と履物もカジュアルっぽくなりませんようにお気を付け下さい。

 

フォーマル草履

 

ふんわりやわらかい結城ちぢみ

結城ちぢみは結城地方で織られている着物です。この着物は塩澤紬やお召しがシャリ感があるのに対し、ふんわり柔らかみがあります。経糸に絹糸、横糸に木綿糸を使用しているのが特徴です。この着物もシワに強く、シワが目立ちにくいです。最近は温暖化の影響でしょうか単衣の時期でも夏の気温の様な日がありますね。そんな時は少しでも涼しく過ごせるように透け感の少ない夏大島や夏お召しを着て襦袢や帯を夏物以外にして使用すると単衣の代用として涼しく過ごすことができます。このような着物は着用期間が長いのもうれしいことです。是非、ご自分の体感温度に合わせて自由に着こなししてみて下さい。

 

それから小物合わせをする時には、春には春らしい若草色やさわやかな色合い、秋には茶色や秋らしい色合いをコーディネートとすると、同じ着物を着ていても雰囲気がガラッと変わります。これが着物の持つ力ですよね。

 

これからは、過ごしやすい時期になりますから、ご自分のコーディネートで色んな組合せを楽しんでみましょう。着物で美術館めぐり、お友達とお茶やランチ、好きなアーティストのコンサートなど。楽しい場所にどんどんお出掛けしましょう。

 

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