【風呂敷】1枚あるととっても便利!風呂敷とはいつからあるの?@花いち都屋着付教室講師 中田夕起子

2023年11月20日

こんにちは!花いち都屋の中田です。8回目の投稿になります。宜しくお願い致します。

 

今年は秋が短く、いきなり冬!!先日朝起きたら、屋根に雪が積もっているは、外出してみたら、あられの雪が沢山降ってきて、「えーまだ11月半ばですけど!!」と思いましたが、まだまだ根雪にならないから安心安心と心を落ち着かせて外出したのを覚えています。

 

冬は嫌いじゃないけれど、雪が降るのもとても幻想的。冬って、冬の匂いがして好きなのですけれど、歩道がツルツルになって、急いでお家に帰ろうと思い歩いたときに右足をクルッとひねり、本当に、大変で痛いわ。外に薬を買いに行くことも出来ずただただ冷やし、健康シールのシールを貼りまくり、治しました。私丈夫っていうんだかなんだかな、外を歩く時は慎重に歩かねばと、教訓です本当に。なので今年は、足元に気をつけて過ごしたいと心に誓ったのでありました。

 

今回は風呂敷の由来などお話ししていきたいと思います。けっこう私は風呂敷が好きで、プレゼントしたり(中々、もらうこともないので)すると喜ばれます。

 

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風呂敷はいつからあるもの?

風呂敷(包み布)の歴史は古く、奈良時代まで遡るそうです。正倉院に遺る舞楽衣装などの専用包みであるそうです。
●「迦楼羅裹」(かるらつつみ)
●「師子児裹」(ししづつみ)
●「師子巾業」(ししぼく)
この3つは現存する日本最古の風呂敷と言われています。ただし、それは現在の風呂敷とは違い布に付けられた、紐で結んで収納物を固定して貴重な品々を包んで長く保管するためのものだったようです。

 

時代が下がり、平安時代の古文書には、「古路毛都々美(ころもつつみ)」「平包み(ひたつつみ)」の名が見られ、また鎌倉時代には、包み布のことを「裹物(つつみもの)」「平包み」と呼ばれていたそうです。

 

この平包みが風呂敷と名を変えて行くのは、室町時代に将軍足利義満が大湯殿(おおゆどの)を建て、近習(きんしゅう)の大名が一緒に入浴するようになってからのようです。このころの入浴の、目的は心身を清める沐浴潔齋(もくよくけっさい)で温堂(浴室)は寺院に限られて設けられ今のように湯を使わず蒸し風呂で、浴衣を着用して、沐浴の習慣だったそうです。大名たちは脱いだ衣服を、家紋入りの衣布に包み、他の大名たちと衣服がまぎれないようにと、風呂から上がってからは包みを開き、その上に座して見繕いをしたそうです。

 

 

風呂敷と呼ばれるきっかけ「銭湯」

江戸時代になると、入浴料を取って風呂に入れる、銭湯が誕生。現在と同じように湯を張った風呂になったそうです。人々は手ぬぐい、浴衣、軽石などの湯道具を四角い布で包んで銭湯に通いました。この四角い包み布を「風呂敷包み」と呼ばれ、銭湯の発展と共に、「風呂敷」と呼ばれるようになったそうです。

江戸時代初期の「風呂敷の用途」
●浴後に敷いて座するもの
●湯殿に敷いて湯上りに足を拭くもの

●湯上りに、場所に敷いて物を包むもの
●入浴に際し衣服を包み、浴後これを敷くもの

 

江戸時代中期には商業の発展と共に、その当時商人たちは風呂敷に商品を包み売り歩く様になりました。形を選ばず物を運搬できる便利さもさることながら、屋号や商標を染め抜いた風呂敷は商人たちの商標というべきものになったそうです。

 

商人の風呂敷

 

現代では風呂敷という概念が変わりました

今は物に溢れた時代ですが、風呂敷を1枚持っていると本当に便利です。風呂敷を様々な場面で用いたり、またプレゼントとして贈ったりと、その価値が新たに見直されたりしています。

 

先人たちは、あらゆる知恵を絞り今ここにある物を活用し、新しい物や形を作ったのが風呂敷の変遷からもよく分かります。色んな事に歴史があり文化・伝統・日本のきめ細かい手法、着物もそうですけど、伝えていかないといけないと言うのがとても心に刺さります。

 

今年も都屋では、12/23(土)に行うクリスマス会など、楽しいイベント沢山ご用意しております。ぜひ、多くの皆さまのご参加お待ちしております。

 

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今日も、最後までお読みいただき感謝です!又、お会い出来ます日を心より楽しみにしております。寒さも増しております。くれぐれもご自愛くださいませ。

 

 

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