皆様こんにちは!いつもブログを読んで頂きありがとうございます。
2月下旬、今年は雪少なめで雪解けも進み春のおとずれを少し感じていたところ…”春はまだ早い!!”と天の声がしたのか…大雪の日がありました。1日中降り続け、次の日も降りやまず…冬に逆戻り…(汗)気温も下がり、インフルエンザも流行りました。積雪量はちゃんと帳尻が合う様になっているんだね~とスタッフ同士で会話をしていました。春が待ち遠しいです…。
着付する時の小物道具類
先日、お母さまが残してくれた着物で着付教室を通われている生徒さんが、「タンスに入っていたのですが、何に使うかわからない…」と持ってきたものがあります。
Q.これは何ですか?
A.伊達締めですね。
Q.じゃ~、これは何ですか?
A.これも伊達締めですね(*^ヮ^*)
ちょっと驚く生徒さん…。着付道具に関することゼロからスタートの生徒さんですので驚くのもわかります。
タイプの違う伊達締めが2枚、そして、都屋推奨の着付はゴム3本だけで着付けができてしまう方法ですから…(汗)
腰紐
モスリンの腰紐
呉服屋さんに入り、「腰紐ください」と言ったら大体このタイプの腰紐が出されると思います。一般的に良く使われていて、モスリンとは毛100%の天然素材です。締め具合がしっかりして緩みにくいです。
絹
軽くて持ち歩くのにかさばりません。とても柔らかいので、中に芯の入っている腰紐タイプもあります。絹は天然素材ですので着物を傷めたりする心配もなく締め具合もしっかりしていますが、水に弱いので洗うことはできません。
【写真】
綿・麻
天然素材ですので締めやすく緩みにくいです。夏の季節は紐を麻にするだけ手も涼しさが違うと思います。シワになりやすくシワも戻りにくいのでシワが気になったらアイロンを当てるお手入れが必要となります。
化学繊維
化学繊維は素材として、とても丈夫で色・柄も豊富にありますが、滑りやすくほどけやすい難点があります。最近では滑りにくい・ほどけにくい工夫をされている腰紐もあります。
ゴムベルト
ゴムベルトタイプは、自装の方々に人気です。ご自身のウエストに合わせて長さを調整しておき、結び目もなく面で締めるので長さ調整をきちんと合わせておくと身体にくい込む心配はいりません。
着物着用の際、腰紐(胸紐)は必要不可欠です。主観ですが…基本はモスリンの腰紐と思います。次の段階として違うタイプの腰紐を使ってみたり…結局、自分はどのタイプが好みなのか…探すのも楽しいかと思います。
伊達締め
伊達締めの役割
長襦袢:衿合わせが着くずれしないよう安定させるため
着物:長襦袢同様、衿合わせが着くずれしないよう安定させるためと整えたおはしょりを押さえるため
正絹博多織
一般的に正絹の伊達締めと言えば博多織のタイプになります。正絹ですので少々お値段は張りますが締まりが良くて、緩みづらく、安定感があります。また、通気性が良いので蒸れ感がなく快適です。
【写真】
綿・麻
腰紐同様、綿・麻の伊達締めは天然素材ですから、緩みにくいです。綿は結び目が大きくなりゴロツクので初心者には扱いが難しいかもしれません。麻の通気の良さは夏に欠かせませんよね…(汗)シワになりやすいので、アイロンのお手入れしましょう。
化学繊維
腰紐同様、滑りやすく緩みやすい難点があります。ゴムギャザー付きで、苦しくならない工夫、通気を良くするための工夫をされた伊達締めもあります。
マジックベルトタイプ(メッシュの夏用タイプ)
内面がゴムですので滑りにくく安定感がありますが蒸れやすい難点があります。胴に一重してマジックテープで留めるだけですので締め方法としては難しくありませんが、強めに締めてしまうと圧迫感で苦しくなりますので、力加減に注意が必要です。また、マジックテープのオス面が着物について着物を傷めないよう気を付けましょう。
今回は、腰紐と伊達締めについて書いてみましたが、他の着付小物類(帯板・帯枕)も目的は同じでも様々なタイプがあります。
着物ライフ快適に過ごすため、着付小物はとっても大切です。使いやすさ、つけ心地など自分に合った着付小物類を探すのも楽しいと思います!着付け小物類も進化していますからね~。
花いち都屋は、札幌・北見・帯広・函館・釧路と北海道内に7店舗を構える着物専門店です。着物のお手入れやコーディネートに関すること、また着物初心者の方には前結びの着付教室も開催中です。お教室では当店で用意した着物や小物をご利用いただけますので、手ぶらでご参加いただけます。着物を身近に感じていただける機会として、ぜひ無料体験教室にご参加ください。詳細はホームページでご確認いただけます。