ライラック祭りも始まって、札幌は初夏を迎え、美しい季節になりました。
皆様もお元気でお過ごしでしょうか?

 

今回は、新しく着付教室に入会した方からのよくある質問と、疑問に思われること、その答えなどをまとめてみようと思います。

 

 

海外の方の疑問

 

この春位から、何人か新しい生徒さんが、入って参りました。
中の1名がモンゴル出身の方で、東京で日本語学校の先生をしていて、日本人の男性と知り合い、結婚して北海道に移り住んだばかりという、40代の女性です。

 

前からお着物に興味があって、着付けを習ってみたかったそうです。
日本語もペラペラとまではいきませんが、とてもお上手で、意思の疎通も出来そうでしたので、入会する事になりました。

 

手ぶらでオッケー、全て貸し出しということで、私も彼女に似合いそうな華やかなお着物を選んでみました。

 

見よう見まねで、始めてみましたが、私たちが何気なく普通に使っている事の説明に困ってしまいました。

「まず、肌着と足袋をはきましょうね!」
『下着と靴下?』

 

「タオルを巻いて補正をします。」
『補正(ほせい)って何ですか?』
「えーっと!…お洋服だと、バストとヒップを目立たせるような下着を着ますよね?
お着物を着るときは、なるべくデコボコしないで円筒けいにすると、綺麗に見えるんですよ。
なので、ウエストのへこみとか、胸の出っ張りがわからないように、タオルとかいれるんですよね。OK⁈」
『はい。分かりました。』

 

「次に長襦袢を着ます。」
『ながじばん?』
「着物の下に必ず着るもので、美しい着物姿を作るには、土台である長襦袢が大切なんですよ!」

 

ここまで喋ってみて、はて?いつ頃から日本人は長襦袢を着てるのかしら?
素朴な疑問が湧き出てきました。
時代劇などで、黒い衿でおかみさんたちが、着てたよな。とか、色々な考えがめぐってきました。
ここで着物の歴史をひもといても、仕方ないですよね!

 

着付教室

 

着付教室

 

 

生徒の方から、よく聞く疑問・質問

 

その他、生徒さんからの質問を並べてみますね。

 

① このお着物で結婚式に出席しても良いのですか?(教室用洗える着物)
② 京都に旅行に行くのですが、このままで歩いても大丈夫ですか?(着物と帯で)
③ 入学式に普段ようのお草履でも良いですか?
④ 同じく入学式に雲取り柄の小紋でいっても良いですか?
⑤ 5月に京都へ行くのですが、袷?単衣?
⑥ 着物を着て、お尻が綺麗に見える、ガードルが欲しいのですが...?
たくさんあるのですが、最近、聞かれた質問です。

 

それに対しての、私の答えですが、正解かどうかは分かりませんが、私なりに真剣に考えて、お答えいたしました。

 

① このお着物は普段のお稽古用なので、もう少しよそ行きの方が良いと思います。
モンゴルのお友達のパーティーなら、日本の民族衣装を着ている、ということで、喜ばれると思いますよ‼

 

② 京都では、帯付きのままで歩くと「どうしたん?おいどさん、出して?」言われるそうですよ!羽織る物を持っていれば良いみたいです。
ただ、今、観光客がたくさん、レンタルとかして着物と帯のまま。街を観光しています。だから、おかしくはないですよ...ショールがあったら、羽織って行くと良いのでは⁈

 

着物ショール

 

③ 本当はフォーマルなお草履を履くのがマナーですよ。
でも、校内でスリッパとかに履き替えるのであれば、分からないですよね。
防寒草履はそとで履くものですよ。(最初、防寒草履で行くと言ってました)

 

草履

 

④ 雲取り柄は、古典模様でおめでたい柄ですので、帯の格を上げていくと大丈夫ですよ。

 

⑤ 5月は多分、北海道から行くと、暑いのではないかしら⁈
袷でも問題はないですが、単衣の方が爽やかかもしれませんね…!

 

⑥ お取り寄せで、凄く良い和装ガードルは有りますが…ちょっと間に合わないかもしれません。きちんと、教えたように、左脇線をきめて、右側も10㎝上げてまきこむと、裾つぼまりになって、ヒップラインもきれいになりますよ。後は帯に目線がいくように、帯結びを頑張りましょうね!

 

こんな感じで生徒さんにはお答えいたしました。
何度も申しますが、正解かどうかは分かりません…でも、世の中が変わってきて
こうでなければならない!ということが、少なくなっているような気がいたします。

 

お店には、今、沢山の外国人観光客が浴衣などを、買いにいらっしゃいます。
悲しいかな、私は紐が2本必要ですよ!ということを、上手く説明することが出来ません…YouTube見てくださいね…という英語も出てこないので、翻訳アプリを取ってもらいました。

 

そして、お客様でジャマイカからの留学生で北大で研究をしている男性の方がいつもお着物に袴姿で遊びにきてくださいます。
なんと、和裁教室にまで通い始めました。

 

着物姿の外国人男性

 

モンゴルからの生徒さんも、日本人よりも日本人らしく、着物に対する愛情を感じております。

私達ももっともっと、自国の文化や歴史を勉強しなければ‼と思う今日この頃です。

 

こんなアバウトな私ですが、お着物を着ると楽しいよ‼
世界が広がるよ‼

 

そんなお手伝いが出来ると嬉しいです。
手ぶらでOK‼
1度、体験にいらしてくださいませ。スタッフ一同お待ち申し上げます❣

 

花いち都屋は、札幌・北見・帯広・函館・釧路と北海道内に7店舗を構える着物専門店です。お着物にまつわる悩みやご質問がございましたら、ぜひ当店にご相談ください。着物が初めてと言う方には、前結びで帯が結びやすい着付教室も開催中です。無料体験教室もご用意しておりますので、お気軽にお越しください。着物初心者の方も安心してご参加いただけます。詳細は当店のホームページをご覧ください。

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