2025年1月20日

花いち都屋の中田です。13回目の投稿になります。宜しくお願い致します。2025年1月12日は成人式(二十歳のつどい)でしたね。華やかなお振袖をお召しになった、成人の方を見るとこちらも嬉しくなりますね。

成人式には、振袖を身に着けるのが日本ならではの文化です。しかし、成人式に振袖を着るようになった起源やルーツを知っている人は多くありません。

そこで今回は、

成人式(二十歳のつどい)に振袖を着る意味、成人式や振袖の起源や由来・ルーツを探ろう!

のテーマでお届けします。

◎成人式の起源は?

成人式のルーツは「青年祭」

 成人式が初めて行われたのは、埼玉県蕨(わらび)市です。太平洋戦争が終結した後に、これからの時代を担っていく若者を励ますという目的で青年祭が昭和21年(1946年)に11月22日に開催されました。

 この青年祭の様子を見た日本政府は「若者一人ひとりが大人の一員になったという自覚を持って責任を果たす」ためには祝福をすべきだと考え、成人式が始まったと言われています。

◎成人式は日本だけのイベント

 成人式は日本では当たり前となっていますが、他の国では日本の成人式のような行事は行なわれていません。民族衣装を身に着け、行事に参加する様子は外国からも大きな注目を集めています。

◎地域によって開催日が違う理由とは?

 成人の日は1月なので1月に行われることが当たり前と思っている人もいるでしょう。しかし実際は1月ではなく夏に行われる地域もあります。特に雪の多く降る、東日本では、夏に行われるケースも多くなっています。雪が降ると交通手段や移動の制限、雪がある為出席できない人もいるため、夏に行われているとも言えます。成人式の時期が違うのも多様な文化の1つ。考えれば日本らしいともいえるのではないでしょうか。

◎成人式で振袖を着る意味とは?

振袖は第一礼装

未婚の女性が身に着ける衣装の中でも最も格式が高い第一礼装です。第一礼装である振袖を身に着けることで、大人になったという【自覚を持つこと】、一生に一度の大切な節目であることを伝えることができます。

厄を払って幸せになれるように

日本では「振る」という動作は、魔を払うという意味を持っていると言われ、袖の長い振袖を娘に着せることで病気や厄にとりつかれることなく、人生を歩んでほしいという、家族の願い込められているとされています。

◎成人式の着物は色や柄にも意味がある

緑色の振袖のコーディネート(籠目・雪輪・毬・亀甲・七宝・桜・牡丹)

色が持つ意味

 着物の色にはそれぞれ異なる意味があります。

  • 赤・青・黒・白⇒神聖な色
  • 桃色⇒恋の予感を表す色
  • 黄色⇒太陽や光など明るいイメージ・周りを明るくしてくれる色
  • 緑色⇒調和の象徴とされる色
  • 紫色⇒高貴で神秘的な色

このように色によって表現するものが変わるので、色選びも楽しい1つですね。

柄が持つ意味

  • 鶴⇒長寿や生命力の高さを表す象徴でおめでたい文様。幸せを呼ぶ鳥とも言われています。
  • 松竹梅⇒寒さや逆境に負けない事を表し、竹は成長、梅は女性の強さを表現している事から、美しい花を咲かせる女性に成長できるという想いが込められています。
  • 亀甲紋⇒亀の甲羅に由来する文様。娘の健康を願う両親の思いが込められた文様とも言われています。

その他にも、子孫繁栄の象徴である「唐草紋」、円満や調和などの意味が込められている「七宝」長寿を象徴する「菊」などがあります。

意味を知る事で、選んだ柄にさらに愛情がより湧いてきますね。

まとめ

成人式(二十歳のつどい)で振袖を着るのは大人となった自覚を持つ(持たせる)意味もあります。振袖は未婚の女性が身に着ける衣装の中でも最も格式が高い第一礼装です。

成人式には最適な衣装であり、振袖の様々な色柄には健康や長寿、子孫繁栄などの意味が込められていることもご理解いただけたかと思います。

着物は日本の文化、日本人が継承していかなければいけないと日々私は思います。

今回は、「成人式」の由来と共に、「振袖」の色柄に込められた思いについてご紹介しました。

最後までお読みいただき感謝申し上げます。またお会い出来ます日を楽しみにしております。

<追伸>

花いち都屋では、着方教室・カルチャー教室・ランチ会など、着るシーンを多く作り、皆様と着物を楽しんでいけるよう、日々頑張っております。ぜひ、前結び体験など一度、ご参加下さいませ。

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