こんにちは。いつも花いち都屋のブログをご覧頂き、有難うございます。
今回で5回目の投稿になりますが、回を増すごとに何を書いて良いのか、頭に全然浮かんでこず、まさに「産みの苦しみ」の如く………⤵です。でもでも頑張って、着物のあれこれを綴ってみますね。
前回は、4月19日の配信でした。
「卒業式、入学式を迎える子供の母親の装いは?」
「通過儀礼」の事を、今昔方式(?)にして書いてみました。何カ月も雪に閉ざされる北国の、春を待ちわびた心情を、猫の額程の我が家の庭に咲く花の色や、名前で、表現してみました。
四季のはっきりしている日本は、季節の移り変わりで楽しむ花や、装いがありますね。今、頭に浮かんで来たのが、以前、東宝の映画で観た「細雪(ささめゆき)」。谷崎潤一郎作で、出演した女優は、岸恵子、佐久間良子、吉永小百合、古手川祐子というそうそうたる顔ぶれでした。
桜満開のシーンから始まった画像……という記憶があります。着物が華やかだった頃の時代物でした。
前回の内容と重なる部分があると思います。
4月1日〔綿抜き(わたぬき)〕暖房が乏しかった昔は、綿入れ(わたいれ)の着物を着用していたらしく、6月1日〔衣更え(ころもがえ)〕→中間で袷(あわせ)になり、→単衣(ひとえ)になる。という、暦の上ではこの様な流れですが、温暖化の昨今は、早めに推移していると思います。私自身も、5月の20度越えの時には、単衣を着用しました。
昔は、北海道神宮祭(6月15日)から単衣になり、学校で着用していたセーラー服も紺の袷(ウール)から白の単衣(ブロード・綿)に変わった記憶があります。5月までは袷を着用していましたから、胴裏と八掛が付いており、衿も身頃もしっかりしていましたが、単衣になると生地自体も薄手の物が多く、胴裏と八掛はなく衿裏と居敷当が付いているかいないかです。衿をコーリンベルトで止める時に、生地が薄い分、固定がしずらくなります。又おはしょりの始末にも技が必要になります。そんな着方のあれこれ(ノウハウ)を、ぜひ着方教室でゲットしてみてください!!
同じ単衣でも、時期によって合わせるコーディネイトが変わるの?
目安の一覧を参考にしてみてくださいね。
5月~6月14日 | 6月15日~6月30日 | 7月1日~8月 | |
着物 | (単衣) | 単衣 | 薄物 |
帯 | (袷用) | 単衣帯か夏帯 | 夏帯 |
帯締 | (〃) | 夏物 | 夏物 |
帯揚 | (〃) | 絽縮緬か夏物 | 〃 |
長襦袢 | (単衣用) | 夏物 | 〃 |
半襟 | (〃) | 夏物 | 〃 |
草履 | (袷用) | 袷用・単衣用・下駄 | 夏物・下駄 |
羽織・コート | 薄物 | 薄物 | 薄物 |
どんな素材の着物が良いのかしら?
6月の今頃の装いについては、季刊誌(かわら版。6月No.136)にも記載しましたが、堅絽、絽縮緬、絽紬か、滑りの良い平絹(大島・黄八丈等)又、紗袷(しゃあわせ)が楽しめる、大変贅沢な季節です。
帯は何を合わせればよいのかしら?
紗袋・絽綴・紗献上・絽染め帯・植物繊維・生絹・麻袋等々。
どんな色と柄が良いかしら?
ユーチューブにて、「春単衣と秋単衣」でも、ご紹介しておりますが、やはり涼しげに見える→清涼感が命!ですから、水を連想させる色《水色・浅緑・白・灰色・桔梗紫》柄《雨・海・雲・紫陽花・百合》などがお勧めです。
小紋や、附下・訪問着・色留袖・留袖・振袖に描かれる柄の中で、特に、植物に関しては、洋花は少なく、多くは和花だと思います。日本文学や、万葉集にも登場してくる草花はやはり和花。我が家の、猫の額程度の庭に咲いている花達も、その仲間かしら?
藤・露草・鈴蘭・都忘れ・おだまき・菖蒲(しょうぶ)・杜若(かきつばた)・アヤメ・牡丹、これから咲いてくるのが、芍薬(しゃくやく)「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」と詠まれ、美人に総称される程!
藤
露草
都忘れ
おだまき
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私の過去の記事はこちらをご覧くださいね。
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