皆さん今日は。札幌市の花いち都屋の高橋和子です。いつもブログを読んで頂いてありがとうございます。この冬の札幌の積雪の多さにはビックリでした。私は札幌の中心部街なかに近い所に住んでおりますが、連日の降り積もる雪で道幅も狭くて、転ばないように歩いての通勤が大変でした。

 

でもこの頃は、日差しも明るくなって3月に入り何となく春の予感を心身で感じられます。そろそろ冬のコートも衣替えをしてとか、和装のコートも少し薄手の素材、春を意識してとか、今回は季節の着分けとか、羽織・コートなどの着装用途などお話ししますね。

 

 

着物の季節の色合わせ 春の着こなし

 

3月はまだコートが手放せませんが気分は春ですよね。まずは着物を装う時に、春の色を取り入れましょう。ピンク系や若草色などパステルカラーは、洋服でも春先の色として目がいきますよね。桜の時期が過ぎる頃には、藤色や深い緑色系などを取り入れるといいですね。5月に入ると少し汗ばむ頃にもなりますので、涼しげな色で初夏を意識してはいかがでしょうか。季節の移り変わりを感じる色を取り入れたいですね。

 

柄としては、桜・菜の花・すみれ・れんげ草。ひな祭り柄・節句柄などもあると楽しいですね。

 

春の着こなしはYoutubeでも紹介していますので、御覧ください。
春にぴったりの着物を先取りでご紹介!~北海道の着物専門店【花いち都屋】

 

 

季節ごとの着物の着分けの疑問解消

 

Q.夏の結婚式で袷(あわせ)の着物を着てもいいですか?

 

A.本来なら夏着物がいいのですが、夏用の訪問着や留袖を持っている人は少ないと思います。
夏の結婚式や披露宴では、袷の着物を着ても良いとされています。振袖は袷ですしね。家から着て行くと汗もかきますし、会場で着付けされる方がほとんどでしょうから季節を問わなく着られる柄、袷のお着物をお持ちになると便利です。

 

Q.一年中暖かい地方や北海道・東北などの肌寒くなるのが早いところは早めの単衣、袷でもいいのでしょうか?

 

A.今の時代は臨機応変に着こなして。
地方によっては気温や湿度が違うので衣更えは一つの目安と考え、暑い寒いを我慢することなくその地方に合わせて着用を楽しまれると良いと思います。

 

Q.桜の季節以外に桜の柄を着てもいいですか?

 

A,桜は日本を代表する花なので1年中着用してもよいという事です。
桜の季節でなくても、桜柄を身に着けるのも気が利いてます。お花になったつもりで装いましょう。

 

 

羽織は着姿をよりすてきにしてくれるおしゃれなカーデーガン

 

羽織は私が大好きなアイテムです。昔、母や祖母は夏以外着物に羽織を重ねていました。羽織の上からコートを着ていた様な気もします。ちょっと肌寒い時、コートを着るより羽織。着物と帯だけだと無防備に感じるとき、羽織があると安心感もあり嬉しいです。今の羽織は肌寒さ対策だけではなく、着姿をワンランク引き上げてくれます。洋服で言えばまさしくカーデーガンの様なジャケットの様なアイテムです。室内でも和室での会食でも、コートと違って脱ぐ必要もありません。

 

ちょっと帯のお太鼓の形が良く出来なくても難を隠してくれますし、逆に羽織がステキなのは着姿を女らしく見せてくれるからです。背中から帯のうしろのふくらみからの落ちるシルエットは、羽織だからこそ作れる形だと思います。

 

もう3月の末ぐらいから楽しめます。初夏からの透ける素材の羽織も、何ともステキです。

 

 

Q.道行コート・道中着コート、着て行く所の違いはありますか?

 

A.以前は道行コート(襟元が四角いもの)がフォーマル向きとか、道中衿コートは本来旅装束、カジュアル向きとか言われてましたが、今はあまり着分けされてません。最近は着物の衿合わせのコートも人気があります。

 

 

洋服と兼用のコート「ケープ」

 

衿がゆったり開き、袖のないケープなら着物にも合います。よく冬用で毛の付いたケープ・コートはよく見かけます。真冬でも結構暖かく、利用出来ます。毛の部分を取り外して春まで着用できる物もあります。着物用に売られているケープは洋服にも合わせられます。

 

 

着物を着た日 気合は何パーセント?

 

私は仕事柄、毎月毎日とはいきませんが着物を着用します。着物を着る日はいつもより1時間早く起きます。展示会と、きものパーティー・ランチ会などプライベートでの着用のときとでは、何となく自分のなかでの気合が違う様です。洋服でおしゃれをして身支度する時は、気負わずすごく自然。20年以上着物を着ていても、着物を着る日はその都度、緊張感を持ちます。毎回着るたびに、満足と不満が行きかいます。今日は満点かしら。その逆もあっていつもの様に着ているつもりでも、何かしっくりこなかったりとか。

 

その時の体調の具合や精神的なこともあるのでしょうね。着物は元気でないと着られない、着物を着ると元気になれる!どっちも正解だと思います。着終えたあとの、きっちり感としゃんと背筋の整った感がいつでも新鮮です。着物を着た日の私の気合は100%。

 

皆さんにも、着物を着る楽しさを感じてもらいたいと思います。

 

 

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