着物で四季の花を楽しもう!札幌で「季節先取り」のおしゃれ@花いち都屋 着付教室講師 五十嵐桂子

2022年6月20日

こんにちは、いつも花いち都屋のブログをご覧くださいまして有難うございます。今回は11回目の投稿です。前回は、4月25日で、「着付け教室講師になって、分かった事・気付かされた事」を投稿させて頂きました。
いつもながら、何を題材にしたら良いのかしら?と悩むのですが、今、目にする花達が「見て、見て、私を見て!」と訴え続けていますので、昨年に引き続き、我が家の「猫の額」程の庭の草花達を主人公にいたしましょう。

 

 

着物の柄に良く選ばれる木や草花

 

新年→「新春」と称され、「春を寿(こと)ほぐ」と表現されますね。その「春」を思わせる木や草花は、「若松」「竹」「梅」。年末から、新しい年を迎える為に飾られる「門松」「松竹梅」です。
縁起物の「千両」「万両」は季節を問わず登場します。花としては「水仙」→北海道なら咲くのは、雪解けの頃でしょうか?1~2月は「福寿草」→こちらも北海道では雪解けの頃ですね。長い冬を耐えてきた北国の人達が、待ちに待った春の到来です。「蕗(ふき)のとう」が芽を出し、「雪の下」が咲き、「クロッカス」や「サフラン」が一気に咲き乱れます。

 

 

私の住む石狩市は、ゴールデンウイーク前後から、いろんな木や草花が競うように咲きだします。今年の私のゴールデンウイークは、ゴールデンではなかったので、主人と休みが同じ日に、石狩川のほとりにある「マクンベツ湿原」に出かけ、「水芭蕉」の群生を見てきました。

 

 

 

今年は咲き始めに霜が降りなかったようで、花がとっても綺麗でした。ほどなく「レンギョウ」が黄色い花を咲かせるとやがて、「梅」も「桜」も「紫ツヅジ」も「モクレン」も、共に咲き始めるという感じです。それから、息もつかずに、「レンゲツツジ」、「シャクナゲ」、「スズラン」、「藤」、「紫露草」、「アヤメ」、「苧環(オダマキ)」などなど。

 

 

 

 

 

 

 

 

今の時期の着物コーディネートは季節先取りを意識して

 

何故、着物の柄に登場する花の事を書くのかと言うと、着付け教室で「着物の着付け」を習って、キレイに着られるようになっても、「季節」を無視したコーディネートでは、着物たちが可哀想だからです。6月20日頃というと、平均的には単衣の着物に、単衣用の帯か、季節先取りで、夏用の帯を合わせ、帯締め帯揚げは夏用。長襦袢も半衿も、夏用で良い時期です。
では、花の柄は?というと、代表的な「紫陽花(あじさい)」。梅雨の頃を連想させる花ですね。本州では、今が見頃ですが、北海道で咲くのは、8月ごろです。

 

 

季節先取りから、チャッカリ長期!?

 

「桜」の花も、本州では3月から咲き始めますが、北海道ではゴールデンウィーク前後!ですから、私は、本州の咲き始めの少し前から、北海道の咲き終わり頃まで、私の、その時の旬として、人一倍長く桜柄の着物を楽しもうと思い、実践しちゃうのです。他の花達にも長く、登場のチャンスを与えています。季節を共に感じて、長く楽しむ一つのお遊びです。
なるほど!と思われたなら、ご一緒にどうぞ!!

 

 

季節花に歴史の息吹を感じて

 

今、「都忘れ」が咲き始めました。何故か、「」の花が多いなぁと、思います。この「都忘れ」は、万葉集にも歌われていたように思います。
先程登場した「オダマキ」は、静御前が、生き別れた義経を想い、鎌倉で源頼朝と北条政子の前で、舞いながら歌ったとされる和歌「静や静、静の苧環(オダマキ)くり返し 昔を今になす よしもがな」とうたわれた花なんですね。この和歌は「伊勢物語」に歌われたものを、自分の身の上に置き換えて歌ったようです。
ただ、「季節の花」というだけではなく、歴史などにも思いを馳せてみてはいかがでしょうか?

 

 

 

季節の移ろいを意識して、楽しみ方に広がりを

 

季節を嫌わない(意識しなくても良い)着物の柄は、多くあります。私も好きで、選んで着用します。でも、こんなに四季の素敵な日本に生まれているのですから、その移ろいを感じて、味わってほしいと思うのです。知っていると、楽しみ方やアレンジがより良く、広がっていくと思います。

今まで、出来なかったことが出来るようになる。
知らなかったことを覚えられる、この感動は、年齢に関係なく何歳になっても嬉しく、大切な事だと思います。

 

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都屋から大事なお知らせ!「前結び体験会」の様子も♪~北海道の着物専門店【花いち都屋】

 

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