いつも「花いち都屋」のブログをご覧頂き有難うございます。今、北海道の札幌は冬、真っ只中です。特に、私の住んでいる石狩市は「石狩湾低気圧」の影響で、札幌は晴れていても、石狩は朝、起きた時には、20センチや30センチの降雪は何回もあり、さらに、吹雪になってしまうと「防寒草履」でも歩けなく、「防寒ブーツ」を履いて出勤する日が何日もある、今冬です。
擦れやすい紬の八掛・「天地替え」と「洗い張り」
何故か、今頃の季節は着物の傷みが気になる頃なのでしょうか?昨年(?)も、八掛の擦り切れの事を2月のブログに投稿している私……。
着付教室と催事等で、毎月12日前後、着物の着用日があります。朝、6時に着付けをしてから、帰宅する夜8時までの14時間私と共に働いている着物たち(働き物ですね~!)
なるべく、同じ着物を続けて2日以上は着用しないように心がけています。季節と、自分の今これが着たいという直感に合わせて、5枚ぐらいを順繰りで着まわしています。
それでも、紬の八掛は弱く、裾が擦り切れ、糸が出ていて、ウン?⤵と思うと、着物と八掛の間がパカッと口を開けています。小紋等(いわゆるタレ物)に付ける八掛に比べ、紬用の八掛は弱いんですね。
以前はすぐに洗い張りをして、八掛を取り換え、仕立て直しをしてもらっていましたが、今は、洗い張りをお願いする前に、「天地替え」という作業をお願いします。費用的にもお直し代だけで済みますし、洗い張りをする前に、しばらくの間普通に着用する事が出来ます。そのあとに、又、擦り切れたら、あきらめの洗い張りです。
ほとんどの着物には「パールトーン加工」を施してありますので、シーズンオフに「パールトーンアフター(お手入れ)」に出せば、次の季節が巡って来た時に又、気持ちよく、袖を通す事が出来ます。
今は寒中ですので、やはり、真綿系の紬とか結城紬等が出番が多いですね。
憧れの「角出し(つのだし)」で着こなしに幅をプラス
今、私の教室で、帯結びは、「角出し」を開始しました。前結びで袋帯や名古屋帯を体験された方は、補助用のゴムベルト(通称・お助けベルト)を使わない分、早く結べるのと、帯枕の位置を下げるので、背中の負担が少なく、とっても楽なのです。(生徒さんも「早く出来上がるし、背中が楽ね~!♡」との声が上がります)
着用する着物に合わせて帯の色柄を選ぶのも楽しいですし、帯締め・帯揚げを選ぶのも楽しいですね。
私の選んでいる着物は、黒地、焦茶、グレー、紺、紫が何故か多く、時々ベージュが加わる、今の私の、好みの色なのですね。
帯を選ぶ時は、着用時の催し、又、明日、お会いする方の雰囲気等々で前日にコーディネートします。(このコーディネートを見て頂きたいわ!♡なんて思いながら)
私の、以前の着こなしは、Youtubeでもご覧いただけますよ。
大人かわいい!ひな祭りスタッフコーディネート🌸〜北海道の着物専門店【花いち都屋】
たかが小物、されど小物 私の着物コーディネート事例
帯締め・帯揚げは、実はコーディネートの良し、悪しを左右する大物なのです!
最近は泥大島、焦茶色の紬を着る日が多いので、帯揚げは「辛子色の縮緬地に、相良刺繍の模様が入った」のが目立って出番が多いですね。
又、時々、黒地の縮緬に、ターコイズブルーの水玉の絞りの柄が入った小紋を着た時には「絞りの水色濃淡の帯揚げ」
どちらも、形が整え易く、そのうち、穴が開くのではないかしら?と思うぐらいの頻度で選ばれる優等生です。
帯締めは「帯の」色柄が決まってから、決めます。一番合わせ易いのが、両面使用タイプ。
そして、大好きなのは「冠組(ゆるぎ)」。この「冠組(ゆるぎ)」は紬から訪問着まで合わせられる超優等生なのです!
お気に入り着物にも、休息を!
本当に着物の痛みが、顕著に出るので、つい先日、しばらく箪笥に眠っていた紬を出して、着ました。泥色の紬で、飛び飛びに花柄が入っている、どこか銘仙のような雰囲気を持っているのが好きで選んだ紬です。少し派手でも働いてもらいましょう!と着て出勤しました。
数年前までは良く着ていた紬なのですが、昨年入社したスタッフに「あら、見た事ない着物!」とか、他の部署のスタッフにも「可愛いい!」と言われ、それでも、目が慣れるまで、頑張って働いてもらおう!と意を決しているこの頃です。
娘は多分、仕事で忙しい毎日なので、着物を着る機会は少ないと、勝手に予想しました。なので、今あるものは、着潰してしまおうと思っています。そうすれば、月に12日前後の着用頻度を何とかクリアできるでしょう!
花いち都屋では、前結び着付教室を開催中です。ゴムベルトで着る前結びは、通常の着付けに比べ苦しくなく、着崩れもしにくいので、初心者の方にも玄人の方にも大変おすすめですよ。
私の過去の記事もご覧くださいませ!
初冬の着物コーディネート@花いち都屋着付教室講師 五十嵐桂子
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