【着物の色掛け・仕立直し】染め替えて生まれ変わる着物と襦袢@花いち都屋着付講師 森美由紀

2023年4月17日

 こんにちは(*^ヮ^*)いつもブログを開いて頂きありがとうございます。先日、毎回かかさず都屋のYouTubeとブログを読んでくださっているお客様に、ブログの内容が尽きてきて…困りました…なんていうグチを言ってしまいました…(反省)

 

すると、お客様が「森さん、YouTubeの着物遍歴をブログにしたらいいと思うよ!」とアドバイスを頂きました!oh!!good idea!!○○さんありがとうございます。
 早速、書きたいと思います!!ぜひ先にYouTubeの方を見てくださいませ!

 

元着物仕立職人が溺愛する着物とは。着物好きだった父から譲り受けた羽裏に描かれた艶かしい浮世絵を公開!きもの遍歴5〜北海道のきもの専門店【花いち都屋】

 

 

初めて縫った袷の着物

 

 

 私は高校卒業後、和裁の専門学校に行きました。運針や浴衣や襦袢・単衣を一通り仕立て上げてから、紬で袷のアンサンブルを縫うことになります。

 

赤い格子にオレンジの八掛。昭和ですねーーーー(汗)仕立て上げて嬉しくて何度も着ましたよ。着付の練習の時や、初詣も行きました。この着物は娘が小学校高学年の頃、桃の節句時に着せてひなまつりを楽しみました。格子の赤……さすがに55才すぎて着る勇気はないので…今年染める予定です。濃い紫か黒に近い色。染めて仕立てたらお知らせしたいと思います!待っててくださいネ。

 

 

襦袢が色鮮やかに変身

 皆さんのお家に眠っていませんか?薄いピンクの生地の、柄が流水や菊などの古典柄。今見ると古いわ~。もう着ないね…と思っちゃうような。

 

 和裁をしているおかげで……何とか工夫して使ってみて!って頂くんです。月のほとんどを着物で過ごしていますが、襦袢の裾がすぐ切れてしまいます。襦袢は何枚も持ちたいくらいですので、頂けるのとても助かります。ですが…色がね…ちょっと…(;・∀・)だから!染めちゃいましょう!無地ですが、袖口や振りから色鮮やかな襦袢がチラリズム♪コーディネートも楽しくなりますよ!タンスでぐっすり眠っている襦袢を持って都屋へ来てください。色掛けして目覚めさせましょう!

 

 

 そうそう!胴裏も染めちゃいませんか?白い胴裏は、経年でどうしても生成に変色してしまいます。今は変色しない加工をしている胴裏もありますね。変色しちゃったら…胴裏交換したり、洗張りして胴裏を新しくして仕立て直すなどしますが、残った胴裏…変色してるけど…生地がしっかりしているしまだ使えそう~て、思います。染めちゃいましょう!

 

私のこの胴裏は生成りというより黄変気味だったので、黄変に色を寄せて染めました。紬の胴裏に使う予定。藍やエンジ色に染めるのもイイですね。

 

 

父の形見の一張羅

 YouTubeでも言っていますが、私が着物好きになったきっかけは父親です!昔の人ですからね~日常はウールの着物です。父は、私が高校生の時に亡くなっているのですが、和裁の学校に通い始めた頃、母が父の形見の一張羅の着物、一つ紋のアンサンブルを私にくれました。

 

 一張羅とは言っても、回数着たようでかなりシミがありました。その頃は、ただタンスにしまってあった状態でしたが、結婚が決まった時、色を掛けて色無地として仕立て直しました。あえて金の刺繍で紋を入れて、祝いの席では必ずこの色無地を着ました。

 

 

 色無地に金の刺繍紋となると着る場面が少ない…と思ってしまいますが、私4人子供がいますので入学・卒業がたくさんあります(´Д`A;)この色無地はとても活躍してくれました。

 

なんと言っても地紋が家紋になっているところがとても気に入っています。
 地紋になっている家紋は「抱き茗荷(みょうが)」ですが、嫁入先の家紋は「丸に上がり藤」。なんとなく似ているので、背中の様子も違和感ありません(b’v`●)

 

 

染め替えしたり、裏替えしたり

 

 若い頃に親御さんが揃えてくれたお着物や頂いたお着物など着てみたいけど…色がね…とか汚れがあってね…とか悩みがあると思います。

 

 色問題は元の色にもよりますが、色を掛けてお仕立て直しすると新しい着物が1枚増えた感じ♪問題解決!!汚れ問題ですが…汚れの程度や場所にもよりますが、残念ながらどうしようもない時もあります。でもですね…紬類は洗張りをして、表だった面を裏面にして仕立て直すという事が出来ます。上前の膝のあたりに落ちないシミがあっても、裏面を表面に替えたり、後身頃と前身頃を入れ替えたりすることによってシミがわからなくなります。

 

 

 この写真のコートはお客様から頂いたコートです。春に秋にとても活躍してくれます。実はこのコート、お客様が若い頃作った絞りのお着物だったそうです。年月が過ぎ……色問題が発生!処分するにも惜しいので、色掛けをしてさらに絞りの裏面を表面として道行コートに仕立て変えたそうです。よく見るとポツンポツンとへこみがあります。絞りの角(つの)ですね。

 

 

 着物ってすごいですよねー!染め替えたり裏面を表面にして仕立て直したりして生まれ変わって新しい1枚になります。

 

 好みじゃないからとりあえずタンスにしまって○○年…。
 そのうち着ようと思ってタンスにしまって○○年…。

 

そういうお着物や襦袢、タンスに眠っていませんか?都屋へお持ちくださいませ!新しい一枚に生まれ変われるよう、一緒にご相談したいと思います(*´∀`)/

 

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