夏の着物の楽しみ方と着こなし@花いち都屋 土田晴樹

2023年7月31日

こんにちは。花いち都屋の土田です。

 

浴衣・角帯

 

下駄

 

皆様きものライフを楽しんでいらっしゃいますでしょうか。いよいよ、浴衣を楽しむ季節になりました。お祭り、花火大会、盆踊り、ビアガーデンなど楽しい場所もたくさんありますね。

 

今年の夏は浴衣を着られる様になってみませんか?当店では浴衣着付教室も開講中です。ご興味がございましたら、ぜひこちらからお問合せ下さい。

 

夏の風物詩「北海盆踊り」と「大通公園」

近年、お祭りや花火大会には女性だけでなく男性も浴衣姿で参加される方をよく見かけるようになりました。とてもうれしく思います。

 

大通公園では毎年「北海盆踊り」が行われます。櫓太鼓(やぐらだいこ)の音が聞こえるとわくわくしてしまいますね。皆さんの地域にも、それぞれの盆踊りがありますよね。それと夏の風物詩、「大通公園」のビアガーデンです。札幌にお住まいではない方でもご存知ですよね。

北海道の夏は駆け足で通り過ぎてしまいます。ですから浴衣を着る機会がある場合はぜひ着ていただきたいものです。

 

 

浴衣を着る時に気をつけたい、上前と下前

女性の浴衣姿はもちろん素敵ですが、男性の着姿もいいですよね。着る時に一番気を付けて頂きたいことが、上前と下前を間違えないように着て頂きたいことです。毎年、間違えている方を見かけます。お気を付け下さい。

 

ところで新しい下駄を履く時、鼻緒が擦れて足の皮が剥けそうになることありますよね。そういう時は擦りむける前にその部分にサビオ(北海道民しか言わないらしい)絆創膏を、貼ると痛みなく履くことができます。何度か履いていると、鼻緒がご自分の足の形になり馴染んできます。そうなると、そんなに擦れなくなります。参考になさって下さい。今年の夏こそは着る機会を増やして、浴衣美人、浴衣男子になりましょう。

 

夏大島・角帯

 

 

夏の着物と角帯

浴衣以外でこの時期着ることのできる着物もいろいろありますね。例えば、夏大島、
夏結城、夏塩沢、上布、小千谷ちぢみ、紗、絽など。夏の着物は風が吹くと体全体をすり抜けて涼しいと言う特徴があります。Tシャツのように素肌を出さないですし、肌につく部分が少ないです。肌が直射日光にもあたりません。それも夏の着物が涼しいという理由のひとつかも知れません。

 

角帯は麻素材の物、正絹の羅の帯、紗の帯などが夏帯として利用できます。浴衣以外の着物は夏であっても外に出る時は、羽織を一枚羽織って下さい。女性の場合は羽織、又は塵除けコートなどを羽織って下さい。外での帯の丸出しは浴衣以外は本来マナー違反になりますので、お気を付け下さいね。

 

上物も着物のように、薄物を羽織り、羽織紐も夏らしいものを使用します。徐々に夏着物にもチャレンジして頂き良さを知って頂けたらと思います。

 

 

帯結びの種類について

今回は帯結びの種類についても少し触れてみたいと思います。女性の場合は、丸帯、袋帯なら二重太鼓、京袋や名古屋帯なら一重太鼓、またはカジュアルでしたら、太鼓結び、角出しにしたりします。半巾帯でしたら文庫結びが一般的でしょうか。半巾帯は羽根のつけ方で色々なアレンジができます。他に貝ノ口、やの字など。

 

男性の帯結びは貝ノ口くらいしか種類がないのではとお考えではないでしょうか。実は男性の場合も種類はあります。

 

一番メジャーなのは、貝ノ口です。私もいつも貝ノ口にしています。他に一文字、片ばさみ、浪人結び、吉弥結、神田結びなどがあります。以前、浪人結びを試してみましたら、きっちりと締まって緩みにくく感じは良かったです。柔らかい帯には特に向いいてると思います。

 

一文字は主には袴の着付けの時に袴を乗せる土台になる結び方です。皆様も時々、気分を変えて普段とは違う結び方にチャレンジしてみるのも面白いかもしれませんね。ユーチューブで配信する時は、またご覧下さいませ。

 

 

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