着物

皆様こんにちは!花いち都屋、森です。
いつも読んでいただきありがとうございます。
命の危険を感じるほどの猛暑の夏、残暑もきつかった今年の札幌。それでも秋のお彼岸を過ぎると一気に秋の空気…寒いくらいです。木々も、紅葉してきました。秋のコーディネート、お着物でお出掛け楽しんでますか?

 

これからは袷の時期に入り、着物を始めるのにピッタリな時期に入りますよ!
花いち都屋では着付け無料体験教室開催中です。皆様の参加をお待ちしています。
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衣替えのついでにタンスの中をチェックしましょう

単衣の着物から袷の着物へタンスの中を衣替え。いつも使う引出しではなく、しばらく見てない引き出し開けてみてください。

 

しばらく開けていないタンスの引出しの中のお着物の状態は大丈夫ですか?
・頂いたお着物をしまいっぱなし。
・サイズ合わなくなったからしまいっぱなし。
そのうちお直ししようと思っていてもタイミング逃すとずーっとタンスの中…ってことよくありますよね。

 

今回は寸法直しのことお話ししたいと思います。

 

 

裄(ゆき)直し

 

『頂いたお着物の一部分だけ直したい。』
一番多いのは裄直し(ゆきなおし)ですね。

 

裄(ゆき)とは腕を斜め下45度くらいに下した状態で、首の後ろの付根中心から肩を通って手首のくるぶしの手前あたり、またはたっぷりとした裄丈が好きな方は手首のくるぶしが隠れるくらいの寸法にする方もいらっしゃいます。

 

この裄丈を半分ずつにして肩巾・袖巾とする寸法のとり方、または肩巾よりも袖巾の方を長くとる方法などその人の体型によって肩巾・袖巾を調整します。
…と、いう事で、頂いた着物、「身丈も身巾も合うのに裄だけ合わない」と言う声をよく聞きます。
肩巾を詰めるか出すか、袖巾を詰めるか出すか…のお直しになります。

 

※見落としがちなポイント※

「裄寸法は合っているのに着物を着たら長襦袢のお袖の振りが出ちゃうんです…」と言う声も聞きます。
そういう時は肩巾を確認してみてください。襦袢の肩巾と着物の肩巾は同寸ですので、そこに差があると襦袢の振りが出てきてしまいます。

 

そしたらもうひとつ!袖付寸法があります。着物の袖付寸法から-2分が襦袢の袖付寸法になりますので、この部分が同寸だったり差が多すぎたりすると襦袢の振りが出てきてしまいます。

 

「人の振り見て我が振り直せ」

着物の袖の振りから生まれたことわざです。我が振り…気をつけましょう!

 

 

身巾直し

 

上前・下前・前巾

 

身巾・後巾・内揚

身幅に関しては少しくらい大きい分にはそのまま着てしまいますよね。おしりの所で背縫いが少しずれてしまっても着付けの上ではOKです。

 

問題は身巾が狭すぎる場合です。こちらも少しくらいならそのまま着てしまうと思いますか?脇線と衿下の線が1寸離れてしまうと…「あ~直した方がいいかな~」って、気持ちになってきます。

 

立ち姿でずーっと居るのでしたらかまいませんが、座ると下前と上前が割れてきてしまいますのでちょっと見苦しい感じになってしまいます。

 

膝の着物の割れを気にして整えてばかりいると落ち着かないと思いますで思い切ってお直ししましょう。腰回りの張りが気になるのでしたら前巾を出す、均等に後巾と前巾を出すということもアリです。

 

上から下まで全部身巾を出さないで腰回りだけ身幅出しをすると裾すぼまりになり着姿が決まりますよ。

裄出しも身巾出しもお直しは可能ですが、注意したいのは色焼けです。長年、陽に当たらずに縫い代として中に入ってた部分と日に当たっていた部分に色の違いがあるとお直ししても見た目が美しくないので確認してからのお直しが良いと思います。

 

 

身丈直し

 

身丈・衽・衿

おばあちゃんが着ていた着物をもらったんですが短くて…とか、着物を娘に譲りたいけど身長差が10cmもあるんです…というお話しをされる方がいます。

 

平成生まれの子は男女共手足が長くて顔も小さくて親がそんなに身長高くなくてもスラッと背の高い子多いですね(うらやましい…)

 

せっかくおばあちゃんから、お母様から譲り受けた着物です。身丈が足りなくて着れないなんて残念すぎます…。そういう時は身丈出しをしましょう。

 

着物には大半内揚げという部分があります。では、ない場合というのは……。

 

・一昔前の着物のお仕立ては、後身頃に内揚げはあるけど前には無い。
・元々、着尺の長さの関係で内揚げ無しで仕立てた。

 

こういう時は、着物着たときに見えない部分(腰紐の辺り)に接ぎ布を足すというお直しの方法がありますのであきらめてはいけませんよ。

 

大半の着物は内揚げがありますのでこの部分から身丈を出したい分出してお直しすることになりますが、この時注意したいのが、身丈を出すという事は衽(おくみ)も出すし、衿の長さも長くなりますので、

 

・衿の中に入っている衽の縫い代は足りるか?
・衿先の中に入っている縫い代は足りるか?

 

などを必ずチェックしてほしいと思います。内揚げはたっぷり入っているのに衽の縫代・衿先の縫代が足りなくて残念な思いをする時がたまにあります。

 

頂いたお着物、寸法は合わなくても思いが込められたお着物と思います。タンスに大切にしまっておかずに自分の寸法に通して気持ち良くお着物着ましょう(*’v’*)寸法直しのご相談、すべて都屋がお答え致しますので是非お持ちくださいませ。そして、寸法お直ししたお着物で都屋の着付教室で楽しい時間一緒に過ごしましょう!(*^-^)

 

着物のお直しのご相談は、事前にご来店日をご予約いただき、当日お直しの着物をお持込頂けるとスムーズです。まずはご連絡ください。
こちらからご予約お待ちしています

 

 

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