2024年11月4日

皆様こんにちは。いつもブログを開いて頂いて、ありがとうございます。花いち都屋の高橋和子です。

前回のブログの頃は、夏真っ盛りの頃でしたね。暑い日々が続いていたので夏着物や浴衣の事をご紹介しましたね。あれから3ヵ月。すっかり季節も変わり、街の景色もこっくりとした色合いになってきました。

10月11月に入ると着物も衣替え、袷(あわせ)の着物着用になります。春夏秋冬着用の着物や帯で季節を意識し、『あぁ~秋になったのね、そろそろ、あの着物と帯をタンスから出して置きましょう!この次着てお出掛けしましょう!』とその季節ごとに着用できる事が楽しみになります。

秋ならではの着物の色合いと柄

 落ち着いたグレー、深みのある茶系や紺地、秋になると色づく葉や果実など、自然の色を参考にしてみましょう。

着物が明るい色合いでも、帯に深みのある色合いや木の実や秋草・紅葉・銀杏の葉の柄などを。その他に菊・すすき・ぶどう・柿・栗・月見・稲穂・吹き寄せがあります。

ぶどう柄の秋らしいお着物
大きな紅葉が印象的な帯

小物でも充分シーズンを表現できます

刺繍や柄ものなど、様々な半衿

着物や帯を季節ごとに揃えるのもけっこう出費になります。

半衿や帯留めなどでさり気なく季節感を表現するのもとてもおしゃれ感も出て、ステキな装いプラスワンになります。

木々の葉がすっかり色づく頃、羽織やコートを重ねましょう

羽織は春から夏にかけても、透けた素材の物を着用なさる方も多くなってきておりますが、10月末から11月に入りますと羽織・コートは裏地の付いた物に衣替えします。

羽織は室内でも着用可能です。洋服で言うとカーデガンのようなもので、室内で着たままでも脱いでもよいものです。元々は男性着用のものだったそうです。

 又、羽織は室内で脱がなくてよいのでコーデネートや帯の形が今いち決まらない、時間がない時に着用した場合など、難を隠すこともしてくれます。それでいて、羽織は着物の着姿を何より女らしくステキに見せてくれます。

羽織の衿

縦に折り返してある全体が衿。肩から後ろ側だけ半分に折ります。

羽織の衿を折り返さないのはNG
羽織の衿は折り返して着用

羽織紐(ひも)

羽織の衿を留めるものです。

共布で紐を作る事も出来ますが、他に別に金具を使って留めるタイプなどが人気があります。

色とりどりの羽織紐

乳(ち)とは

羽織紐や羽織留めを留めるループの位置の事です。乳の位置は案外自分の位置に合っていない事も多いです。私がそうでした。

羽織を重ねたときに、位置として帯の上線と帯締めの間位にくるといいです。

この位置が帯のずうっと上に付いてますと、ちょっと着姿のバランスが悪くなりますので、お仕立をする際に気に留めて置かれるといいですね。

羽織の乳(ち)の位置は帯の上線と、帯締めの間

コートの用途

コートを着用した女性二人
どちらも着物衿

洋装でコートが必要な様に、着物にもやはりコートは必要です。

コートは防寒用というだけでなく、大切な着物を汚れやほこりから守るという事もあり素材にもよりますが、季節事に着られている物です。ましてや10月~11月から寒さ対策の意味でもかかせない物です。

コートには衿の形の種類があります。一般的に基本の道行衿(みちゆきえり)や、道中衿(どうちゅうえり)、最近では着物の衿という衿形が人気があるようです。以前であれば、道行コートはフォーマル向きで、道中衿コートはカジュアル向きと言われてましたが、今はあまり着分けされておりません。

道行コートは衿元が四角い物、道中着は着物のように衿を合わせ衿元がレ字になっている物になります。

冬場にお勧め、防寒コート類

衿がゆったりと開き、袖がないケープタイプ。衿にファーが付いているものも暖かいです。着物用として用意されているケープは洋服にも合わせられて重宝します。

ウールや黒のベルベットコート

既製品のコートになります。お袖もたもとがなく、袖口もつぼんでますので着物の裄が多少、長くても短くても着用の際は問題なく着れます。ベルベットなら黒をおすすめします。暖かく着られますので、冬場には最適です。

着物が着られる様になる事に憧れるとは嬉しい事です

この頃、着付教室への申し込みがとても多くなっております。若い方もいらして、本当に嬉しい事です。

6月や9月に地下歩行空間やオーロラタウンでの帯結び実演会などで、着付教室の入会など今迄にない申し込み数がありました。

ある顧客様が、今若い方着物着たいという人いるの?と聞かれた事がありました。そうでもないのよ、今30代~40代の方、あるいは20代でも着物着れる様になりたいとの事で、着付教室に通われてる方、けっこういらっしゃるんですとお答えしたら、びっくりしたお顔してました!

私の身近でも8月の末からお教室に通い始めた若い方がおります。お教室はお仕事が終わられてからの時間帯にいらっしゃるので、お仕事の疲れもあると思いますが、良く通って下さっております。やっと先週お着物の着方に入りました。若いからか勘もよく、お着物1回目ですがお上手に着られてると思いました。着物好きな御祖母様の影響もあって、着物が着れる様になりたいとの事。

ちゃんと着れる様になって良かった!と笑顔で着物に袖を通して下さる日を心待ちにしている私です。

着付教室に通う、若い女性の着姿

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