寒い冬でも暖かく過ごせる「結城紬(ゆうきつむぎ)」。長い歴史を持つこの伝統的な織物には、他の紬(つむぎ)とはひと味違う特別な魅力があります。着物初心者の方にも分かりやすく、その魅力をお伝えしますので、ぜひ最後までお読みください。
結城紬とは?
結城紬は、茨城県結城市とその周辺で織られる、日本が誇る伝統工芸品です。なんと1300年以上の歴史を持ち、世界でも希少な手織り技術によって作られています。その特徴は以下の通りです。
手つむぎ糸
- 繭から手作業で糸を紡ぎ出すため、糸がふんわりと空気を含みます。これが結城紬独特の暖かさの秘密です。
絣(かすり)模様
- 糸の段階で模様を染め分け、織り上げる「絣」の技術が使われています。細かな柄が織り込まれた美しさは、職人の技術の結晶です。
軽さと柔らかさ
- 生地はしなやかで柔らかく、着心地の良さが際立ちます。
さらに、結城紬はユネスコの無形文化遺産にも登録されるほどの価値があり、一生モノの着物として多くの方に愛されています。



結城紬の特徴
結城紬の着物は、その上質な肌触りと見た目の美しさで、日常のカジュアルな装いからお友達どおしのお食事会などで着用出来ます。当店都屋では、初心者にもおすすめの結城紬をご用意しています。
特徴的なポイント
保湿性
結城紬は空気を含んだ糸で織られているため、冬でも暖かさを保ちます。そのため、寒い季節のお出かけにぴったりです。
高い耐久性
手仕事で作られる結城紬は丈夫で長持ち。しっかり手入れをすれば、次の世代にまで受け継ぐことができます。
多彩なデザイン
伝統的な柄から現代的なモダンデザインまで、多種多様な模様があります。どんな年代の方でも、自分に似合う1枚が見つかるでしょう。
結城紬の着心地は?
結城紬の着物を一度袖を通せば、その快適さに驚かれることでしょう。特に以下の点で着心地の良さが感じられます。
軽さ
結城紬の生地は軽く、肩や背中への負担が少ないため、長時間着ていても疲れにくいのが特徴です。
柔らかさ
真綿から紡がれる糸が作り出す柔らかい風合いは、まるで体に寄り添うような心地良さを与えてくれます。
温もり
結城紬は天然素材の糸を使用しているため、保温性に優れています。肌寒い冬でも暖かく、快適に過ごせます。
より暖かく過ごすための防寒対策は?
結城紬の暖かさを最大限に引き出すための防寒対策をご紹介します。
1. 裏地付きの着物を選ぶ
裏地が付いているタイプの結城紬を選べば、さらに保温効果が高まります。
2. 足元をしっかり防寒
冬の冷えは足元から始まります。裏起毛の足袋や5本指ソックスを取り入れると、冷え対策になります。
3. レイヤリングを活用
襦袢(じゅばん)や肌着に保温素材を取り入れると、体温を逃さず、さらに暖かく過ごせます。
4. ショールや羽織を活用
結城紬の着物に合わせて、ウールやカシミヤ素材のショールや羽織をプラスするのもおすすめです。当店では、結城紬と相性の良いショールも取り扱っています。
おわりに
結城紬は、見た目の美しさと機能性を兼ね備えた、冬にぴったりの着物です。その暖かさと軽さ、そして肌触りの良さを一度体験すれば、その魅力に取りつかれること間違いありません。
この冬、結城紬の着物でお出かけしてみませんか?当店では、初心者の方でも安心して選べるよう丁寧にご案内しております。
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