きっかけはなんと父!
私は幼少のころからお正月、お祭り、お雛様の時に着物を、夏には浴衣を着せられていました。
よく、母親や祖母の影響で着物を好きになりました。というのを耳にしますが、私の場合は父でして、父は着物好きで日常的に着物を着ていました。私に着物を着せたいのが父で…母はそれに付き合わされている…といった感じでした。
私の中で着物は特別なものではなく日常の中にありました。
気付いたら…とにかく着物好き!になってしまい、着物の仕立て・着付・組紐(初心者ですが)から始まり今は花いち都屋で仕事をしています。着物はまだ仕事だから着る…が強いので、着物は日常着ですって言えるようになりたいものです。
前結びとの出会い
本来帯結びは後ろで結ぶもの…と思っていたので特に疑問もなく習い、着ていました。年を重ねると共に肩関節や肘関節がかたくなるのを感じていた時、花いち都屋とご縁がありました。
「前で結んで回すだけ!前結び」を見たとき驚きました。
回るという事は締め方が緩いのでは? 疑問を持ちながらも前結びを習い、結果、前結びの観念が変わりましたね。
「前結び→回す→締め方が緩い」は違いました。
肩や肘関節も楽ですし、回しても緩い感覚などありません。
前でお太鼓を整えるので、後ろ結びでは見えなかったお太鼓の遊び部分(中の余り)が丸見えです!遊び部分が少しでも多くてもキレイに整えることができます。
お太鼓の形も後結びでは横から見る、自分の手の位置や感覚・指の使い方などですが、前結びは全部見えてますので失敗なく形を整えることができます。
前結びは腰紐や伊達締めなど使わず長襦袢に1本、着物に2本ゴムベルトを使うだけです。
本当です。
私は、着物をもっと日常に!と思っています。
以前、「着物って日常生活に不向きですよね」と言われたことがありますが、そんなことは決してありません。
ちょっとした着方のコツ、道具の使い方・お仕立ての工夫などで快適に過ごせます。
百聞は一見にしかず。
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