自己紹介
初めまして、花いち都屋の五十嵐桂子です。平成11年9月に入社しましたから21年という月日、都屋でお仕事させて頂いております。51歳の時からですから、年齢が分かってしまいますね。この歳になっても続けられるのは、着物に携わる仕事だから、と思っております。
それにつけてもよくここまで長い年数、続けてこられたのは、やはり「着物が好き!」だからでしょうか…。この仕事は、都屋が初めてではなく、30代の頃に、某デパートの呉服部に5年弱、籍を置いていた事がありました。只々、「着物が好き!」というだけで現在のキャリアサポート(旧札幌マネキンクラブ)に応募したところ、面接のときに「ちょうど、依頼があるのよ」と担当の方に言われ、その場でデパートの呉服売り場の係長の面接を受け、「勉強しながら、頑張って下さい」と京都友禅の老舗「千總」のマネキンとして配属されました。
それからが「着物」に関する事、全ての戦いの始まりです。
売場の主任から、開店前に知識の教育を受けました。教本を見ながらの着物のアイテム・用途・産地の事・織りの事etc。白黒の教本でしたから、わかるような、わからないような、ハテナ?ハテナ?です。
ハテナ?ハテナ?では会話が続かない!
これではいけないと、“美しいキモノ”を本屋で購入し、着物姿のモデルさんの写真の下に、書いてある説明文を見ても、まだ良くわからない……。遂に、「着物の用語辞典」を購入し、大学ノートに書き写し、繰り返し見ているうちに用語は少しづつ頭に入ります。が、実物はどんなのやら、と思っていましたら、デパートにも展示会があり、パークホテルの地下2階が着物で埋め尽くされます。着物は、千總、市田他。帯は川島織物、龍村美術織物他。一年間に大きな催しが数回。右も左も、わからない私がご案内して、ご来場頂いたお客様のお品選びから、コーディネート、着付まで、全て、先輩やアドバイザーの方がしてくれるのです。当時は、スタッフは誰も着物を着用しておらず、会場の着物姿は作家とアドバイザーのみでした。
都屋編
浮世の流れで都屋に入社してからも、しばらくは展示会も洋服で過ごしました。
最初は都屋もまだ「前結び」が導入されていませんでした。後結びの着付は習った事のない私は、やはり本を見ながら、「帯結び」は仮紐を使って。決まらない時は、本当に腕が肩がだるくなって、「もう、いや!」と思ったことが何回あった事か!途中から「前結び」をお客様に広めようという事になり、少しづつ習い、自分で思ったように着られるようにほぼなれたのかしら……?
なんといっても「前結び」は楽ですね!鏡を見ながら帯の形を整えることが出来る事!コーリンベルトを使うので呼吸が楽!お太鼓に結んだ時の手の調整ができるのと、手の折り返しが綺麗な事!
こんなにお気に入りがあります!
「着物が好き!」で入った呉服の仕事が、着付けが楽にできることで、「もっと好き!」になってしまいました。
あら、嬉し!
バス停でバスを待っているとき、デパートでお買い物をしている時、様々な時に「素敵ですね!」と言われてご覧なさい!「あら嬉し!」「あら恥ずかし!」いろいろ難しくて、奥深い着物を着るのが「より楽し!」ですよ。ここ一番の勝負服にして下さい。
太っていて、年を重ねたお多福、おかめの私でも、まあまあかなぁ?と思っています。
皆さんも早く「前結び」が解ると、「嬉し、楽し」になりますよ。興味が沸いた方は都屋へご一報を!
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