趣味の着物
2026年3月9日

4月は春爛漫。着物選びは“気温”を味方に


4月は桜が咲き、街の景色も明るくなる季節。
着物でお出かけしたくなる方も多いのではないでしょうか。


ただしこの時期は、朝晩はひんやり、日中はぽかぽか…と一日の中でも気温差が大きいのが特徴です。
そのため、「4月だからこれ」と決めつけるよりも、その日の体感温度やお出かけ時間に合わせて選ぶことが大切です。


例えば、屋外中心のお出かけなのか、ホテルやレストランなど室内がメインなのかでも快適さは変わります。
春は“暦”よりも“体感”を大切に。これが最近の着物選びのコツですね。

単衣(ひとえ)の着物という選択肢


以前は単衣の着用時期といえば6月と9月、ときっちり決まっていました。
ですが近年は温暖化の影響もあり、4月下旬でも汗ばむ日が増えてきています。


そんな日は、無理に袷(あわせ)を着なくても大丈夫。
単衣という選択肢を、ぜひ思い出してみてください。


単衣は裏地がない分、とても軽やか。
肩や腰への負担も少なく、「着物ってこんなに楽だったの?」と感じる方も多いんですよ。


さらに、最近は単衣向きの生地も豊富になり、カジュアルからきちんとした場面まで対応できるものも増えています。
気温に合わせて無理なく選ぶことは、着物を長く楽しむ秘訣でもあります。

春におすすめの色と柄


春色を上手に取り入れて


春らしさを演出するなら、やはり明るくやわらかな色合いが素敵です。
光がやわらかい季節なので、淡い色もとてもきれいに映えます。


パステルカラーは春の王道。
パステルカラーの着物はそれ一枚で季節感が出るので、初心者さんにも取り入れやすいですね。


でも「ピンクは少し照れてしまう」「甘くなりすぎないか心配」という方には、くすみパステルがおすすめ。
落ち着きがあり、大人の余裕を感じさせてくれます。


また、淡い桜色は帯合わせ次第で印象が変わる万能カラー。
春だけでなく、秋口にも活用できる便利な色味です。

柄は“咲く前”を意識して


着物の世界では、「これから咲く花」を身につけるのが粋とされています。
ほんの少し季節を先取りする、そんな感覚が大人のおしゃれですね。


4月におすすめなのは、5月に咲く花柄。

  • 牡丹
  • 菖蒲(あやめ)
  • バラ
藤※イメージ
あやめ※イメージ
桃※イメージ

さらに、6月に咲く

  • 百合
  • 紫陽花(あじさい)
百合※イメージ
紫陽花※イメージ


なども、先取りとして素敵です。


特に藤は、不老長寿を意味する吉兆柄。
縦に流れる優雅な姿は、着姿をすっきり見せてくれる効果もあります。


「季節を一歩先に」
これを意識するだけで、ぐっとこなれた印象になりますよ。

4月に合わせる帯の種類と素材


4月は基本的に袷の季節ですが、気温によっては単衣を選ぶ方も増えています。
帯は着物とのバランスを見ながら選びましょう。
「4月専用の帯」というものはありませんが、少し軽やかな印象のものを選ぶと春らしさが出ます。


袋帯(ふくろおび)


裏地が付いた格式ある帯。
フォーマルな場面からセミフォーマル、カジュアルなデザインまで種類も豊富。
金銀糸が入ったものは華やかさもあり、式典やお祝いの席にぴったりです。
(二重太鼓で結びます)


京袋帯(きょうふくろおび)


見た目は袋帯に似ていますが、カジュアル寄り。
軽やかで扱いやすく、ちょっとしたお出掛けやお呼ばれにピッタリです。


博多帯(はかたおび)


平織りでしっかり締まり、通年使える便利な帯。
締めやすいので初心者さんにも安心です。


名古屋帯(なごやおび)


フォーマルからカジュアルまで幅広く活躍する万能帯。
帯は「格」と「季節感」の両方を意識すると、ぐっと洗練されます。
(一重太鼓で結びます)


帯の柄とコーディネートのコツ


大切なのは調和


着物と帯、それぞれが素敵でも、組み合わせで印象は大きく変わります。
全体を鏡で見たときに「まとまりがあるかどうか」を意識してみましょう。


帯も着物同様、咲く前の花柄を意識すると季節感が出ます。


また、蝶柄は通年使える便利な柄。
春は花柄の着物と合わせることで、より軽やかな印象になります。


色合わせのポイント


きれいな色の着物には、帯もやわらかな色味でまとめると上品に。
あえて同系色でまとめる「ワントーンコーデ」は、春にぴったりです。


反対に、帯で少しだけ濃い色を入れて引き締めるのも大人のテクニック。
足し算よりも引き算を意識すると、すっきりした装いになります。

お知らせ


4月25日(土)、お花見ランチブッフェを
札幌エクセル東急ホテル内レストラン
ラーブル にて開催いたします。


会費は3,500円です。


着物でのお出かけが初めての方も大歓迎。


住所:札幌市中央区南8条西5丁目


春のひとときを、ぜひご一緒しましょう。

花いち都屋は、札幌・北見・帯広・函館・釧路と北海道内に7店舗を構える着物専門店です。

着物に関するご相談やお問い合わせはいつでも受付中。
コーディネートやTPOなど、少し不安に感じやすいポイントも専門スタッフが丁寧にお答えします。

ご自宅に眠っている着物の丸洗いから、本格的なお手入れ・お仕立て直しまで幅広く対応。

「着物のことが全く分からない」という方にも、季節やシーンに合わせた最適なご提案をいたします。

着物に関するお悩みは、ぜひ下のお問い合わせページよりお気軽にご相談ください。

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