初冬の着物コーディネート@花いち都屋着付教室講師 五十嵐桂子

2022年12月12日

 こんにちは、いつも花いち都屋のブログをご覧いただきまして有難うございます。今回は、私、14回目の投稿になります。前回は10月17日で「催事レポート 誉田屋源兵衛~奇跡の帯展~」を投稿させて頂きました。去年も12月21日配信で、「私が着物をこんなに好きになったのは、何故なんだろう!?」で自分の生い立ち等を書いたりしていましたね。今回は、「着物で外出する際の、今の時期の皆様の悩みはこんなのかしら?」と考えてみました。

 

 

霙(みぞれ)天気のときの着物着用で気を付けたいことは?

 

 霙(みぞれ)が降ったりする時雨時(しぐれどき)、着物姿で外出する時には、着物は何を着て、何を羽織って、何を履いたら良いのかしら?と悩まれると思います。こうでなければいけない、という法律は無いのですから、ご自分が好きな物で良いのですが、ある程度の常識と、目安があれば、あとはそれをふまえた上で、土地柄や、お好みでアレンジしてみては、いかがでしょうか。私が実践している事をお知らせしますね。

 

 

「時雨履き(しぐればき)」「みぞれ履き」で、まずは足元対策から!

 

時雨どき、気温がプラスの時は路面は濡れています。又、気温がマイナスになると薄氷(うすごおり)が張り、ツルツル路面になります。どちらも普通の草履では危険ですし、草履も傷んでしまいます。そんな時には便利なのが「時雨履き(しぐればき)」とか「みぞれ履き」と言われる履物の出番です。
 プラスチック製の物もありますが、私が今、好んで履いているのは、下駄に雨除けの「つま皮」の付いた物で、底には滑り止めのギザギザのゴムを貼り付けてもらっています。このゴムが雪道で、まだ、暖かい時には、濡れた路面でも滑らず安全なのです。

 

 

 

 

冬は「防寒草履」がおすすめです

 

 12月に入りますと、北海道の気温はマイナス!
やがて雪が降り、積もり、圧雪になる寒中だと、足の指先が冷たくなるので、「防寒草履」へと、出番が変わります。

 

 

 

防寒草履はつま皮が「時雨履き」よりは、分厚く作られています。(この分厚さが防寒対応なのですね)最近は、製造するメーカーが少なくなっているらしく、いろいろと大変ですね。
昨年の冬に比べると、霙は降ったものの、まだ、私の住む石狩市は真っ白な雪景色には至っていません。(11/27現在)は着物は、そのような道路状況によって、雨草履(時雨履き・防寒草履)を選んで出かけます。

 

 

羽織は気温に合わせて使い分け、追加のショールであたたかに

 

 又、皆様の違う悩みの一つが、「上物(上物)と言われる、羽織る物ですよね。着物の上にいつ・何を羽織ったら良いのか?」ですよね。
 私の今時は、まだ、プラスの気温なので「袷の羽織」を着用していますが、日中もマイナスの気温になると、ショールを衿元に加えます。

 

 

 例年ですと、今頃は、道中着を着ているのに、今年はなぜか羽織ばかりを着ている私です。更に、気温が下がり、雪が降り、吹雪などになると、「雨コート」か「長コート」に切り換え、冷え込んで、風が冷たく感じ始めたらショールもカシミアに変えます。

 

 

 

 
「羽織り」は前が開いていますから、風や、冷気が入りやすいので、しっかり覆う「道中着」「道行コート」「雨コート」「長コート」から「輪奈(わな)コート」と、気温と、気候と、体感に合わせて切り換えて、楽しんでみてはいかがでしょうか?

 

 

着物選びはお天気と季節に合わせた柄がおすすめ

 

何だか、最初に「履物」と、そして「上物」の話題になってしまいました。それでは、「着物」は?「袷(あわせ)」であれば、何でも良いのですが、やはり、気温・気候・体感に合わせて、悩み、楽しみながら選ぶのが「着物好き」の醍醐味ですよね。私の着物選びを、振り返ると、雨の日や、吹雪の日は水分を弾いてくれる「大島紬」を着ていますね。

そして、寒くなると、やはり、「真綿系の紬」とか、「結城紬」の出番が多くなります。又、柄は、「椿」「銀杏(いちょう)」「葡萄」など。そして、その着物に合わせて長襦袢を選び、半衿の色柄も楽しんでしまいます。最近は「雪輪」の刺繍が入った長襦袢が出番が多いですね。いずれも、パールトーン加工は不可欠ですよ~!

 

 

着物が自分で着られたら、「いつもの自分」にプラス、「違う自分」に出会えます。手が痛い、指が痛い、肩が痛い方等々……。楽に着られて、脱いだ後も、体が痒くならない等「前結び」は楽づくし!!体験も行っていますので、ご興味のある方はぜひお問い合わせください。

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