皆様今日は。花いち都屋、高橋です。このブログが届きますときは、2023年のお正月を迎えていますね。

 

 

 皆様、あけましておめでとうございます。
 早速、着物姿で初詣にお出掛けされた方々もたくさんいらっしゃるのでは?(・∀・)

 

 今回は着物の季節によせる、着分けとその決まり事と着付けの際のちょっとした気づかいなどをお話ししたいと思います。

 

 

 

日本の四季を楽しめるのは着物

 季節の文化が色濃い日本で、着物程季節を意識できる物はない様に思います。生地と仕立て方によって、次の様に変わります。

 

  • 10月~5月迄に着る「袷(あわせ)」
  •  6月~9月に着る「単衣(ひとえ)」
  •  7月~8月の夏に着る「薄物」

 

とに分けられます。

 袷(あわせ)の着物は、裏地に胴裏と八掛を付けて仕立てる着物です。単衣の着物は裏地を付けずに仕立てた着物です。同じ単衣でも、夏に着用する薄物になると透け感のある生地を使います。特に濃い色目の着物ですと、長襦袢が着物地から透けて、見た目にもとても清涼感を感じさせられます。

 

 今は地球温暖化の影響もあるのか、北海道でさえ5月から時折気温が初夏の様に上がって、6月まで我慢できずに単衣を着る事も多々あります。今の時代はその日の気温に合った物を着用してもよいのでは、という声も一般的になってきてますね。

 

 でも、5月に単衣を着用した場合、夏物の半衿や草履、また夏帯を使用するのはまださけた方がいいです。6月になると単衣の季節になります。もう初夏の気温になる日も多いかと思います。北海道では、北海道神宮祭の15日頃、高校生の制服の衣替えと重ねて単衣の着物に夏の小物に変える風習もあります。

 

 7月8月は盛夏の装いに薄物を着て、涼しげに装います。9月には再び単衣の着物を着用します。まだ、残暑の続く昨今ですが、季節は秋に向かっています。秋を感じさせる装いになります。帯、帯揚げ、帯締めも袷の月の小物に変わります。

 

 10月~5月には袷の季節に入ります。
紅葉が始まる頃、着物着用が心地よいシーズンに入ります。暖かな風合いの紬や、深みのある色合いの羽織やコート、着物の季節到来です。小紋などは紅葉や菊・秋草・さざんかの花・秋草の柄、12月は忘年会・クリスマス・ディナーショー・お友達同士のパーティーイベントや集いが増える年末、普段あまり着ない訪問着も華やかさを誘います。
 逆にベーシックな着物を半衿・帯・帯締め等1点盛りあげた着こなしで個性を出しても楽しいです。

 

 

 そして3月に入り、春近し、いよいよ桜の季節へ淡い色合いの袷の着物、梅や松・春の花文様など、また卒業式・入学式など嬉しい季節にも着物を用意して満喫したいですね。

 

 この様に着物は季節毎に、その時期だからこそのコーディネートも出来て、飽きることなく楽しめます。着れば着る程、着付も腕を上げますよね(*’v`d)

 

 

 

帯枕にも年齢があるの?

 皆さん、帯の後ろ姿を気にした事、ありますか?ありますよね。ちょっと急いだからお太鼓の山が曲がってしまったとか、左右山がでこぼこになってしまったとか…?

 

 それとはまた、別の意味で実はお太鼓にも年齢があります。若いときは丸みのあるふっくらした形に少し高さもある物を使います。年を重ねると、枕の幅の小さいものに替わったり、四角く平たい形が似合う様になったりと、帯枕も年齢に合わせて買い替えてみるのもいいでしょう。

 

  • 20代~40代はお太鼓の位置高めに大きく作ります。帯枕は厚めで横幅のないものにしましょう。
  • 50代~60代になるとお尻の位置に伴ってお太鼓の位置も下がりますので、帯枕もすこし薄く、縦幅のない物にしましょう。
  • 70代からは少し背中も丸くなってくるので、少し薄い帯枕で、お太鼓を平たく整えると背中の丸みが目立たなくなるそうです。

 

 

 

 

冬の着物着用の寒さ対策として

 5回目のブログで寒さしのぎの脇役小物でも少し紹介させて頂きましたが、この時期の着物で身を包んでいても袖口から入る冷たい空気はさけられません。和服用でなくても、洋服用のシンプルなデザインの肘まである長い手袋もおすすめです。袖口から風が入っても素肌に当たらないので暖かいです。

 

 マフラーは洋装用のカシミヤなど比較的無地っぽい方がいいでしょう。大判のマフラーに着飽きた毛皮の部分を切り取り外して、マフラーに縫い付けたお客様がおりました。首元に毛皮のふんわり感と暖かさが最高との事です。それに見た目にもおしゃれ感が出てステキでした。

 

 

 

着物を着てから気をつけたいハンドクリーム

 私自身失敗してしまった事なんですが、着物を着終わってからハンドクリーム、また夏場ですと日焼け止めクリームを首元に塗るときうっかり着物に付いてしまった事があります。

 ハンドクリームや日焼け止めクリームも油分が含まれているので、着物や帯などに付いてしまうとシミになります。水分ははじく加工をほどこした着物が一般的になってきてますが、油分はしっかりついてしまいます。いざこれから、お出掛けという時には慌ててしまいますね。着物を着る前に使用するようにしましょう。手もしっかり洗いましょう。

 

また花いち都屋でも丸洗いやしみ抜きなどを承っていますので、汚れなどを見つけた時はぜひお持込下さいね。特に1月はお手入れのキャンペーンという事で、お安く丸洗い・洗張りができますよ。
ご来店のご予約はこちらからどうぞ

 

 

私の以前の記事はこちらからご覧ください。

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