皆様今日は。花いち都屋の高橋です。いつもブログを読んで頂いてありがとうございます。皆様、この冬は本当に寒さ厳しい日が多くなかったですか?冬でも積雪のない地方に住んでらっしゃる方々でも、思いもよらずの雪景色にびっくりなさったことと思います。
札幌もこの冬は1月からずっと例年の平均気温(いつも氷点下)より低く、凍える毎日でした。でも、このブログが配信される頃は3月に入ります。早いところですと、そろそろ早咲きの桜の便りなども届きますよね。暖かな春の日差しが待ち遠しい思いです。
着物を区別すると、「染め」と「織り」に分けられます
「染め」と「織り」の違い
白い糸を織って白生地にして、織り上がってから色を染めます。後から色を染めた着物の事を「染め」と言います。
その反対に糸その物を染め、それを織ることによって模様を出したものを「織り」と言います。
後で染めるか、先に染めるかの違いになります。
染めの着物 生糸で白生地に織ってから染める
フォーマルの着物は染めの着物が主流になります。極細い生糸で織られたやわらかな風合いの生地に、染色をほどこします。生地は様々ですが、手触りがしっとりしているため、よく、染めの着物は柔らか物とも言われています。
フォーマル訪問着・色無地・小紋など……。
織りの着物 糸を染めてから織る
織りの着物は主として紬類になります。真綿から紡がれる紬糸で織られます。紬糸は生糸より太く、織り上がる布は地厚になります。
紬の他、御召・木綿など糸から先に染めます。織りの着物はカジュアル着物になります。
紬・結城紬・大島紬・久留米絣など……。
織りの帯と染めの帯
着物と同じ様に、帯にも織りと染めがあります。着物とは逆に織りの帯の方が格上になります。
フォーマル仕様の袋帯(唐織や、綿織)など…。
綿とは、金と箔を組み合わせて、金糸・銀糸の色糸を用いて絢爛豪華に作られた 織物の総柄です。
唐織は、刺繍のように見えるふっくらした織り柄が特徴です。どちらも金銀をほどこした古典柄で、格調高いものになります。
染め帯
織りの着物、紬などに合わせるとおしゃれな雰囲気になります。
柄や素材によって準礼装からカジュアルまで用います。素材は塩瀬や縮緬が一般的です。着物同様、手描き染め・型染め・更紗染めなどがあります。又、季節を表現した個性的な柄もカジュアルな紬などに合わせると、とてもおしゃれ感が出て、楽しく使用できます。主に名古屋帯が多いです。
左が染めの帯、右が博多織の帯になります。
皆さん着物、着物用の小物、どこでどう買ったらいい?と迷いませんか?
目的に合わせてどこで見るか決めるといいと思います。デパートの呉服売り場、呉服専門店、リサイクルショップ、今ですとネット販売など、さまざまな所で買う事が出来ますね。私自身もネット販売以外、デパート・呉服店・リサイクルショップも利用した事があります。
最初のうちはまず、品数の多いデパートがいい様に思います。売場がオープンドアになっていますので、沢山目で見る事で好みの商品の下見も出来たりする事も出来ます。プレタの着物から高級品まで揃っていますので、勉強にもなります。又、特殊な小物も取り扱いがあったりしますので。
自分に合ったセレクトショップを見つけましょう
着付け教室に通って、ようやく着物が着られる様になると、なぜか、呉服専門店のウインドに飾られた反物の着物や帯に目が留まる様になります。
私もその一人でした。お洋服と同じ様に「あらステキ!!」そう思ってじっと反物を見ていると、お店の中から着物姿の社員さんが出てらして……もうその時は自分でこの着物似合ったら買おう!そう決めていましたね。
生まれて初めて、私にとっては高額の着物を購入しました。又、その時対応して下さった方の着物姿と、選んで下さる商品のセンスとお人柄が良かったですね。それが御縁で、何かある事に訪ねておりました。
呉服専門店はそのお店の取引先から仕入れた商品、そのお店のこだわりのある品ぞろえが多いと思います。自分の好みに合ったお店に巡り合う事。何でも相談出来て、品選びを楽しめて信頼できる係の方を見つける事ですね。
自分の着物遍歴を振り返って
思い出の大島紬!母から受け継いだ着物で着物愛を語る!きもの遍歴4~北海道の着物専門店【花いち都屋】
1月の末にYoutubeの私の着物遍歴の動画撮影のために、本当に懐かしい20代の頃に揃えてもらった着物を出してみることになりました。今は着ない着物なので、タンスではなくクローゼットの棚の一番下にありました。
もう40年以上着用していない可愛い紬や小紋、着用してから恥ずかしいですがお手入れもしないまま納めていた様に思います。たとう紙も古くなってました。某デパートの電話番号も大きく書かれ、局番も二桁でした。着物の表をみて、中を広げてみて、びっくりしました。表もほとんど汚れやシミもなく、中の胴裏も変色も、カビもなく綺麗な状態でした。2枚とも思い出がたくさんある着物です。
私の母は、私が子供のとき亡くなってますので、それらの着物は着物好きの叔母が揃えてくれた物です。現在と違って、昔は本人を連れて着物を選ぶのではなく、買い揃えて用意したものです。
ある日突然、着物を見せられて、とっても嬉しかった事、着付教室で何度も着用した紬、父に着物姿を見せたくて汽車に乗って出かけた事など、ともかく着物が好き!は若い時の方が強かったかもしれませんね。
今、娘や女の子の孫がいれば着られたのになんて、勝手に想像しています。
母の着物もそうですが、親子3代4代でも、親子でなくても、着物は着る人に受け継がれてそれぞれに振り返ると、素敵な思い出を残してくれるでしょうね。
お母様の着物を、おばあ様の着物を、頂いた着物を着てみたいわと言う方は、ぜひ、花いち都屋の前結び着付教室にいらっしゃってみませんか?これから春のお教室シーズンに入りますね。着付教室は少人数で行っていますから、講師に質問もしやすく、道具も貸出しているので気軽に通っていただけますよ。
私のこれまでのブログはこちらからご覧ください
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