2024年7月29日

皆様こんにちは。いつもブログを開いて頂いて感謝いたします。花いち都屋の高橋です。

夏真っ盛りの日々、お着物着たいけど暑いから無理!と思ってませんか?今回は夏通気性の良い木綿の浴衣や縮(ちぢみ)の着物など、カジュアルな着物をおしゃれっぽく着こなして涼しそうに装ってお出掛けしてみてはいかかでしょう。

 縮(ちぢみ)とは、織る際に横糸に強いねじりを加えた着尺(きじゃく)地の事です。絽や麻が用いられています。縮(ちぢみ)を使っている着物には自然のシワがでて中の熱を外に放出してくれるので夏の着物に多く使用されており、縮(ちぢみ)というだけで夏着物の種類を表します。

小千谷縮(おじやちぢみ)

 小千谷縮の特徴は製造の過程で出来る細かなシワです。「シボ」とも言います。この「シボ」がシャリッとした独特の肌触りとなり爽やかな着心地に繋がっています。シボがあることで布が肌に密着することがなく、内にこもった熱が外に出ていきやすいので着用していて涼しく感じられます。

初夏から秋の始めまで着られます。

 博多織(はかたおり)や羅(ら)素材の名古屋帯(なごやおび)、その他の夏帯、または半巾帯(はんはばおび)などでも大丈夫です。他にも近江縮(おうみちぢみ)・明石縮(あかしちぢみ)などもサラサラとした着心地で夏着用としてとても人気もあります。

浴衣の素材

 浴衣が作られたのは平安時代のことです。当時浴衣は貴族がお風呂に入る時に着る着衣として使われていました。その当時の名称は「湯帷子(ゆかたびら)」。「ゆかたびら」の「ゆかた」を取った事が語源になっているとされています。

 いま浴衣は夏のイベント・花火大会など夏祭りを楽しむときに着用したくなる夏着物(なつきもの)ですね。札幌で6月に開催される神宮祭は、ちょうど単衣の着物に衣替えの頃に行われるため、若い方々のカラフルな色合いの浴衣姿を数多く目にします。

浴衣の素材は基本綿ですが、織り方によって、素材もいろいろあります。平織の綿生地の他、綿麻(めんあさ)、綿絽(めんろ)、綿縮(めんちぢみ)、綿紅梅(めんこうばく)、ポリエステル等…。素材によって多少着心地の違いがあります。お仕立上がっている浴衣を見る時にハンガーに素材を記載したタグが付いている物もあります。

浴衣は装いによって街着にもなります

 薄くて涼しく着られる浴衣は、夏ならではの装いに変化が付いて和装の楽しさも感じられます。透け感のある綿絽(めんろ)や綿紅梅(めんこうばく)や綿縮(めんちぢみ)などの少し上質素材の浴衣なら夏襦袢(なつじゅばん)を着て夏半衿を付けて帯も夏名古屋帯(なつなごやおび)を合わせて、足袋を履いて、お着物風に装っておいいですね。帯揚(おびあげ)・帯締め(おびじめ)も夏物で、帯留め(おびどめ)は夏らしいガラス玉などを合わせても楽しいです。履物は白足袋に下駄をおすすめします。

冷房対策他、足元にも気を付けて

 室内に入ると冷房が効きすぎて、身体が冷えすぎることもあります。意外に素足だと足が冷たくなったり、下駄の鼻緒で足の指が擦れたりもします。ですのでレースの足袋ソックスをおすすめします。浴衣に合わせて色を揃えるのもいいです。白が清潔感があって無難です。素足よりおしゃれ感も出ます。

浴衣の帯

 浴衣には基本半巾帯(はんはばおび)を合わせます。最近では柔らかくて少しハリのある兵児帯も人気の的になっています。幅も広いのですが、身体に合わせて調整して巻けますし、結び方も通常の半巾帯より楽ですし、とっても可愛く華やかに仕上がります。結び方のアレンジで若い方ばかりでなく、年齢を問わずに楽しめます。

浴衣の和装小物

着物と同じ肌着を着ますがカジュアルな浴衣なら暑いのであまりいろんな物を付けない方が快適です。和装ブラジャーにきものスリップ、あるいは下は和装のステテコなどあればそれだけでも構いませんが、浴衣は綿なので絹の着物よりは滑りが悪く感じることもあります。特に一度洗濯した物は!そんな時は裾除けだけ付けて着用すると、腰まわりが綺麗に整います。

7月~8月は夏祭り、夏着物・浴衣で夏を楽しみましょう

 今年は例年になく道内各所での花火大会も多く実施されるようですね。毎年ですが残暑も永くて、9月にも花火大会が2回もあるようです。

花いち都屋でも今浴衣をたくさんのお客様に観て頂きたく、1Fと3Fフロアで豊富に揃えております。今月26日豊平川花火大会から各所の夏祭りが開催されます。

8月3日(土)に花いち都屋ではゆかた祭りを予定しております。ゆかた祭りは毎年きもの振興会協賛開催します。浴衣を着て、皆で飲食をし、アトラクションもあって楽しんでいただける集いです。本州からみたら北海道は短い夏かもしれないですね。浴衣や夏着物を着て、この夏を楽しみましょう。

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