2024年10月7日
とんぼ

いつも、花いち都屋のブログを見て下さいまして、有難うございます。このブログを見て頂くのは10月上旬ですね。季節的に言うと着物は袷(あわせ)の時です。

今年も札幌は、お盆が過ぎて9月に入っても、30度近い暑さです。普通なら、お盆を過ぎたなら、着物単衣(ひとえ)で、袷(あわせ)用を結ぶころです……が、お盆過ぎでも30度を超え、熱帯夜があったりしました。

着物着用の時期の目安の表は、ほとんどは東京が中心。以前は北海道は少し違っていた筈でした!でもでも、最近は温暖化の影響で気温が高いので東京に準じています。なので、私はいつも季節を考えながらも気温20度が目安で単衣になったり、になったりの体感表で着物を選ぶ目安にしています。

暑い、暑いといっても9月に入ると、朝夕の気温は20度を割り、晴れた日は天高く、トンボが舞い飛び、秋桜(コスモス)が咲き、秋明菊(シュウメイギク)が咲き、確実に秋の訪れを知らせてくれています。

白の秋明菊

9月初旬、前もって、ご連絡くださった○○様が、お嫁さんの為にとお二人で、ご来店くださいました。お初にお目にかかりますので、名刺を差し上げてのご挨拶です。幼稚園のお迎えの時間までに、お嫁さんは帰宅したいという事で、すぐに選びたいとのご様子。

お子さんが2人いらして、「幼稚園と小学校の卒園、入学が計4回あるのです」主役は子供なのですが、「京都の方では、色無地が主流らしい」けれど、『北海道は最近、訪問着(ほうもんぎ)を着る人が多いみたいだし、折角ならママも、少しは華やかに訪問着の方がいいわよ』とまわりの着物友達が言うものですから、訪問着が見たいです。との事。

前もって、ご用意させていただいた訪問着を4点程選んで頂き、お袖を通してお顔映り、色柄等を考慮し、ご本人もお義母様も、一番のお気に入りの京友禅(ピンクとベージュの肩身替ぼかし。四季の花)になりました。袋帯は河合美術織物の唐織り(からおり)で白地に七宝柄(しっぽうがら)の品格ある帯になりました。

それに合わせて、帯締め(おびじめ)・帯揚げ(おびあげ)・長襦袢(ながじゅばん)を選んで頂いて、あとの必要な物は、お時間が無いとの事で、後日、選んで頂くことになりました。
お義母様も着物好きで、お友達と着物でランチなどを楽しまれる方らしいです。

お義母様の息子さん(お嫁さんのご主人)のご兄弟の結婚式に、お嫁さんが留袖(とめそで)を着られた姿に、ご主人がすっかり感動したそうです。

お嫁さんご自身も、違う自分の様で、お子さんが卒園、入学の時には、ぜひ、着物姿で出席したい!と思われ、それなら、とお義母様の愛が炸裂!今日の運びになったそうです。嬉しいですね!

愛する、大切なお子様のお祝いのお席に着物でのご出席をなさるという事は、相手に礼を尽くすという事!お式までに一年以上あるそうなので、「ぜひ、着付を覚えて、ご自分で着物を着られる様に、チャレンジなさって下さい」とおすすめしております。 そんな素敵なママに、ご主人もお子様も感動してくれる事、間違いなしですよね!

過去の私の記事もご覧くださいませ