自分に合った補整はなんだろう?
着崩れしない着付をマスターしたい。
着付を習い始めて着られるようになると、着崩れしないようもっとキレイに素敵に着物を着たい…と誰もが思いますよね。私もそうでしたよ。
着物も着られるようになったし、次の休みは着物でお出掛けしよう!ウキウキ気分で何日も前からコーディネートを考える。半衿はどうしよう、この帯なら…何色の帯締めにしようかな~とか悩みますが楽しい時間です。
前日には着物と小物類をセット。
当日、襟元よし!裾線よし!背中のしわ無し!帯の形もよし!バッチリ着られました。
いざ、お出掛け。
歩く、階段の上り下り、腕・肩動く、トイレ行く。いつもと同じ行動。あれ?衿が崩れてまた…、身八ツ口も出てきたし、裾線下がってきて踏みそう~、帯も下がってきた~。
習った通り着付したのに…。
良くある話ですね。腰紐がゆるかったのかもしれない…帯締めがゆるんできたのかもしれない…。仕方ありません。ある程度は着崩れというか、ゆるんではきますよ、動いているのですから。
ビシッと着付
着付け教室で、ハト胸と寸胴を作るために補整は必須です。補正で出来上がりの良し悪しは決まります。とても大事な基本です。
衿もゆるまないようピンと張る。背中にしわは残さず、身八ツ口もしっかりたたんで押さえ、おはしょりもきちんと整える。特に礼装となると大事なところですね。ピシッと着付しないとお写真撮ったりしますでしょう、一生残りますからね。礼装に関しては守らなければならない着方やルールがありますが、日常着物を着る分には自由でいいと思います。着物のルールを理解したうえでの自由ね。
とにかく着物でお出掛けしよう
家で着付の練習をします!!って言う生徒さんに私は言います。「着物、着たら必ずお草履はいて外出してみてね♪」て。
ちょっとコンビニにアイスを買いに行く。
クリーニング出しに行く。
スーパーに行く。お散歩でも何でもいいのです。鏡の前で“上手に着られた!”で終わらないで下さい。ちょっとでもいいのでお出掛けしてみると“あ~ここゆるかった~~”とか“ここの紐きつかった…。”とか気づきがあると思います。着付け教室では着方の基本と応用をえてくれますが、個人それぞれ体型も動きもくせも違います。着方を覚えたらとにかくお出掛け!たまには1日着物で過ごしてみてはどうでしょうか。掃除機かけたり、茶わん洗ったり、洗濯干したり。
着崩れを怖がらないで回数着て行動しましょう!(実際、着崩れしたらイヤだし不安ですけどね…笑)着ることによって自分に合った補整とか着方がわかってきます。着付け教室ではこの部分に補整入れたけど自分はいらないとか逆に足すとか。自分なりの工夫ができるようになると楽しくなります♪
おすすめの和装ブラは補整の量も自分に合わせて選べます、ぜひ動画を参考にしてみて下さいね。
綺麗な着姿に!オススメ和装ブラジャー~北海道の着物専門店【花いち都屋】
ふわっと着付
ちょっと極端な例になりますが、竹久夢二の絵や昭和初期の写真などを見るととてもゆるく着物着ていますよね。日常生活が着物だった頃です。記念写真はピシッと着付してますけどね。衿元はゆるゆるで、半衿たっぷり見せて半衿のオシャレを楽しんでいたのでしょうか…その分着物の衿合せが浅いので帯の位置が妙に高かったり。現代、あのような着方をしていると…ちょっとだらしない印象になってしまいますが…。(極端な例です笑)
今ではデニム着物も出回ってきましたね。
デニムの着物、教室で習った通りのピシッと着付をすると身動きとりずらいですよ…きっと。背中のシワしっかり伸ばさず、身八ツ口を少しゆるく、ふわっと着ましょう。オシャレです。
襦袢着ないでTシャツやタートルネックなど、帯締めの代わりにベルトとか、足元はスニーカーでもパンプスでもいいと思います。
今は少ないですが、木綿の着物やウールの着物も同じです。ふわっと着ましょう。
木綿の着物やウールの着物は単衣仕立てです。寒い日は“重ね”にして着てみてはどうでしょうか。(2枚重ねで着ること)温かいしオシャレです。
デニム着物の紹介はこちらの動画をご覧ください。
紬とデニム着物!スタッフ着物コーディネート!~北海道の着物専門店【花いち都屋】
着物からKimonoへ!?ルールを理解したうえで、自分らしい着方を楽しむ
日本の文化、日本人の日常着であった着物が、今は特別な日に着るもの…になってきているのは確かです。よくない傾向です。
日本人がどんどん着物離れしている中、外国人の方々が着物の魅力にとりつかれ、着方は別として着物を着て観光したりしてますね。観光地に行くと着物を着ている人は外国人の人ばかり、ちょっと複雑な気持ちはありますが…(日本人にもっと着てほしい)着物を着てくれるのは嬉しいことです。
Youtubeで外国の方が外国人用に着物の着方を教えている動画を見たことがあります。解説が英語なので私にはさっぱりわかりませんが(笑)
毎日お仕事、休みの日はゆるっとダラッとしたい気持ちはとても分かりますが…そこで、ふわっと着物。きてみませんか?
着物がKimonoにならないように。
着物のルールを理解したうえでのビシッと着方、ふわっと着方楽しみましょう。
過去の私の記事はこちらになります。良ければご覧ください。
和裁と着付けで実感「着物ってすごい!!」@花いち都屋 講師・森美由紀
前結び着付けのすばらしさ 見えなかったものが見える!@花いち都屋講師・森美由紀
◇私が講師を務めます、「花いち都屋 着方教室」の詳細はこちらをご確認ください。
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