こんにちは。北海道札幌市の着物専門店「花いち都屋」着方教室・講師の竹川です。
 
北海道は6月末から25度を超える日が多く、思ったよりも早く夏らしさを感じている7月中旬です。本州に比べると25度なんて大したことない!と言われるかもしれませんが(*_*; 涼しいと言われるわりにはそれなりに暑い北海道です。(笑)
 
さて、夏と言えばお祭りや花火大会、海開きなどイベントが盛りだくさんですよね!夏のイベントと一緒に連想されるのが「浴衣」です!

都屋では6月頃から8月お盆まで浴衣を店頭にて販売しているのですが、浴衣を見にいらしたお客様や着方教室の生徒さんからたまに言われるのが、「浴衣は着られるんだけどね~着物はね~…」という言葉。この言葉を説くと、「浴衣は簡単だし着方わかるから着られるけど、着物は着方も違うだろうし難しいだろうし~…」という感じでしょうか?
 

浴衣が着られれば着物も近い!

3年前まで浴衣すら着られなかった私ですが「浴衣と着物の着方なんて全っ然違う!浴衣着られたところで着物なんて着られないよ!」とは全く思いません× むしろ浴衣が着られるなら着物なんてすぐに覚えられるとすら思います。浴衣も着られない状態で自装を習い始めましたが、着物を習い終え浴衣を着てみると、「なんだ~着物と浴衣って同じようなものじゃん~!」とちょっと感じたくらいです。
基本的に着る手順はそんなに変わりはありません。
着方体験教室でぜひその感覚を味わってみてくださいね♪
 
じゃあどこが変わるの?というと、着物は「長襦袢」を着るという手順が加わります。この長襦袢の着方を覚えると、あとは浴衣と着物は通ずるものがあるので、教室に通うとすぐに着られるようになります◎


↑着物の襟元


↑浴衣の襟元

実際に当店のYoutube「花いっちゃんねる」長襦袢から着物の着方帯結びまで解説していますので、気になる方はチェックしてみてくださいね♪
 

着物と浴衣は何が違うの?

着物と浴衣の違いには、長襦袢を着ているかどうか以外にもいくつかあります。
 
まず初めに、着物は季節ごとに着るものの種類が変わります。

○1~5月・10月~12月→袷(あわせ)
○6月・9月→単衣(ひとえ)

○7~8月→薄物(うすもの)

というように月によって着るものが変わります。
浴衣はその中の、7~8月に着る薄物、夏着物の中の1種類です。
浴衣と着物が全くの別物というものではなく、着物の中の「浴衣」という種類というとわかりやすいでしょうか??
 
ではその「浴衣」夏着物にはどんな違いがあるのか。
 

着物としての「格」の違い

一つは、格の違いです。着物でも、ワンピース・デニム感覚で着られる「紬」「小紋」などカジュアルな種類がありますが、「浴衣」はそのカジュアルなものに属します。
思い返してみると、花火大会やお祭り、ビアガーデン、ちょっとした散歩など、気楽に着よう!って思えるのが浴衣ですよね(^-^)私も夏になると友人とビアガーデン浴衣で行こうよ~!と毎年必ず話題になります。今はコロナ禍で我慢ですが…(/_;)
でもそれくらい誰でも気軽に着られるのが「浴衣」です。

 
一方で着物は、もちろん気軽に着られるものもありますが、訪問着や振袖など、格式の高いシーンでも着ることが出来ますよね。
浴衣はなかなかそういった場所に着ていくことは難しいのです。そういった違いがまず一つです。

 
 

着姿の違い

二つ目は、着姿にあります。着物と浴衣、着た時の丈の長さに違いがあるんです。
着物は足の甲に着くくらい、そして床ともすれすれくらいの長い丈で着用します。一方浴衣は、くるぶしにかかるか、かからないかくらいのスッキリとした丈で着るのが一般的です◎
浴衣は夏の気軽な遊び着なので、夏らしく涼やかに見せるのがポイントです!浴衣をちょっと長めに着物くらいの丈で着付けるのと、くるぶしくらいでスッキリと着付けるのでは、印象が違いますよね。
丈を短めに着付けた方が若々しく、涼やかな印象になります。ほんのちょっとしたポイントではありますが、この一つでも素敵な着姿に一歩近づけるんです。
こういったポイントを浴衣着方教室でも、前結び着方教室でもお伝えしていきます♪
 

履物の違い

そして三つめは、履物です。
着物を着るとき、草履を履きますよね!夏なら、下駄を合わせても涼しげで素敵です♪
一方浴衣の場合は、絶対に下駄じゃなきゃダメ!という決まりはありませんが、一般的には下駄を合わせます。

草履がダメというわけではないのですが、昔、草履は高級なものとされていたので、普段の遊び着として定着していた浴衣にはカジュアルな下駄を合わせるようになったそうなんです。
履物に関しては絶対的な違いというわけではありませんが、浴衣と着物ではこのようなちょっとした違いもあります。
 
 

一工夫でさらなるおしゃれを

浴衣に下駄を合わせる時、なんとなく一般的なイメージでは、素足で履くものですよね。素足で履くと、足先のネイルなんかもおしゃれの一部分として楽しめます♪夏はそこも楽しめる醍醐味!
そのようにネイルを見せて可愛らしさを出すのも良し◎
今おすすめしたいのが、「レース足袋」です!

花火大会やビアガーデンなどで夜に浴衣を着る方もいると思いますが、ずっと足を出してると夏とはいえ冷えたりもするんですよね( ;∀;)そんなのを防止してくれるのもこのレース足袋だったりします。
これを履くとなんだか上品にも見えませんか?
都屋ではこのレース足袋が夏は大人気!私も2色愛用してます♪
冷え防止にもなりますし、下駄を履き慣れていない方でしたら、親指と人差し指の間の鼻緒部分の痛み緩和にもつながります!このレース足袋は割と薄い生地ですが、布を一枚挟むのと挟まないのでは実は結構違うんです。
そして何より可愛い!!!長々話しましたが、結局のところそこが一番のおすすめポイントです(笑)
浴衣って足元もそうですが、帯でも一工夫すると一気にまわりと差のつくおしゃれコーデを作れちゃうんです!半巾帯と兵児帯を組み合わせたコーディネート花いっちゃんねるで発信していますので、ぜひ見てみてください。
 

浴衣は着物への第一歩

ここまで浴衣と着物の違いをお話してきましたが、いかがでしたか?
浴衣は、気軽に自分でササっと着られるので、着物への入門編としてもとてもおすすめです!浴衣が着られるようになることで、次への第一歩は非常に踏み出しやすくなります◎
花いち都屋では、着方教室はもちろん、夏は浴衣の着方教室も開催中です!まずは体験教室で、教室の雰囲気などを味わってみてくださいね(^^)
 

◇「花いち都屋 着方教室」の詳しい内容はこちら
<美しく、楽しく学べる 花いち都屋の着方教室>
◇講師を務めております、教室の無料体験はこちらからお申込みください。着物やお道具は無料貸し出しも可能です♪
<着方教室体験(無料)のお申し込みはこちら>

私の過去の記事はこちらです。
前結び着付け教室に通ったきっかけは?リアルな生徒さんの声
着物の着付けのコツ「襟」編 ちょっとの違いで大きく印象が変わる!
着方教室に通い始めてから1年後の生徒さんは今?変わらない着物の魅力
着物を着てわかる!着ること・出かけることの3つの魅力
前結び着方教室に通う生徒さんの声
自分で着物を着ることの魅力