着物は着付けを習うのが先?和裁が先?@花いち都屋講師 森美由紀

2022年4月18日

皆さんこんにちは!札幌花いち都屋で着付教室講師と和裁教室の指導をしています森美由紀です。いつもブログを読んで頂きありがとうございます。
暦は4月……デパートの売場は桜色で飾られ気持ちは春。先日、東京に住んでいる兄とメール。東京の桜はもう散り始め葉桜に変わってきているとの話。2022年桜前線を調べると札幌は4月22日とか、4月25日とか出てきます。ん~~~~、もう少し!!桜の開花が待ち遠しいですネ。

 

 

着付けを覚えるよりも和裁が先の私

 

今日は、和裁のことを書きたいと思います。
私の過去のブログにも書いていますが、私は着物の着方より着物の仕立てをしたい!が先でした。
とにかくお裁縫が好きでしたから。集中できるんです。俗にいう「ゾーンに入る」ってやつですかね…(;´∀`)今でも、今日の休みは針を持つ!!って決めたら1日中縫い物しています。ゾーンに入ります。外部の音も遠くに聞こえます。子供がまだ家に居た頃にゾーンに入ると…「お母さん!お母さぁ~ん!聞こえないの~?」と言われたこともありました。集中する事は悪い事ではありませんが…ずっと同じ体勢で縫い物をしていますから…いざ立とうと思った時、うっ!!首が…背中が…腰、膝、足首、目も…痛い…身体中が痛い。ゆっくり動いて…。
首回す、肩回す、身体をほぐします。
同じ体勢の集中は身体に良くないので気をつけましょう。でも、このゾーンに入るって、ストレス解消にもなりますよ。大好きな事に夢中(集中)になった結果の疲れってなぜかスッキリ感ありますよね!(ありませんか?)

 

 

和裁教室イメージが漠然

 

うれしいことに和裁教室への問合せは結構多いです。実際、通うかどうかは別としてHPを見て興味を持ってくださっていることに感謝です。

都屋の和裁教室は、一言で言うと…自由ですね。多くて6人少ない時は3人とか。

テーブルとイスで向かい合って作業しますが…最初~最後まで集中して縫っている方。お孫さんの話をしている方。着物が着られる方が多いので、着物情報や写真を見せ合ったり。お店のBGMが流れているので「ふん♪ふん♫」鼻歌もあり。家にいるような感じでゆったりした気持ちで自分のペースで作業していますヨ。

緊張感ゼロです(笑)

 

 

よくある質問から

 

Q.浴衣を縫いたいと思っていますが何回くらいで完成しますか?
A.仕立ての進み具合いは個人差があり様々です。経験のある方は5~8回でできちゃいますし、ゆっくり1年かけて出来上がる方もいますヨ。

 

Q.とっても裁縫が苦手ですが…できますか?
A.出来上がるまでに日にちはかかりますが、できますよ。本気で縫いたい気持ちがあるなら最後までおつき合い致します(*^-^)

 

Q.いただいた袷の着物お直しをしたいのですができますか?
A.この質問に関してはごめんなさい。袷の着物のお直しは袷の着物を何枚も縫った経験を持つ方にしか指導していません。
まずは単衣のお直しを覚えませんか?

 

他にもお道具のこと教材(反物)のこと、通う曜日のことなんでもご質問下さいませ。

 

 

ある日の教室風景

 

13:30~16:30 3時間の教室です。
教室開始、「今日はどこから始めますか?」の私の質問に「今日は○○から縫い始めます!」やる気満々の生徒さん。一方前回の教室から間隔の空いてしまった生徒さんは「どこまでやったかわかりません!!」(笑)「はい!大丈夫。続きからやりましょう。」

 

 

 

 

大体1時間半過ぎた頃、「休憩して下さいね~!」と声を掛けますが、水分を摂って休憩する生徒さん。身体をほぐしている生徒さん、休憩無しの生徒さん、色々です。初心者の方がほとんどなので縫っている内容は、浴衣・長襦袢・単衣の着物・袋帯の芯入れ・八寸帯のかがりなどが多いです。
㎝(センチ)は使わず鯨尺で寸法は計ります。
最初はちんぷんかんぷんの生徒さんもくり返し計ることでだんだん覚えていきます。
やればできる!!

 

 

作品が仕立て上がると……?

 

数か月かけて長襦袢が上がる。(もっと早く上がる予定…?)
1年かけて浴衣が上がる。(夏をひとつ越えてしまった…)
仕上がるのが当初の予定よりも遅れてしまうこともありますが、出来上がった時の生徒さんの達成感はいっぱいです。100%その場で試着してます(´w`*)
今まではお店にお願いをしていたお仕立て。
日にちはかかりましたが完成しました。
さて…次は…。一旦、教室卒業する生徒さんもいますが「先生!!次は○○を縫います!もう反物はあります!!」
すばらしい意欲です!どんどん縫いましょう!

 

 

和裁技術の伝承

 

和裁士…着物の仕立て屋…いつから仕事になったのだろう。(調べていなくて…すいません)
本来着物は日本人の日常着であり、着物の仕立ても女性が日常の中でしていたこと。
現代、着物は日常着ではなくなり着物のお仕立ても呉服屋さんへ仕立て代を払いお願いすることが普通になっていますよね。これから先の時代、着物が日常着となることは難しいと思いますが…(涙)

 

着物が好きで着物を日常に取り入れている方々…自分の着る着物は自分で仕立てませんか?
着物が好きだからお仕立ても意外と早く覚えちゃうと思いますヨ。私は今は都屋のスタッフとして働いていますが、一応、都屋に入る前は仕立て屋として仕事をしていました。仕立ての仕事が海外へ流れ国内にいる仕立て屋の仕事がどんどん減っているのが現状です。仕立の仕事も薄くなり…結局仕立て屋から離れてしまうのです。(…私?)仕立屋離れた私が言うのも変ですが、これは良くない傾向と思います。

 

私の持っているお仕立ての技術を伝承致します。着付教室はもちろんですが、和裁教室へもどうぞ足を運んでみて下さいね。
着付の不具合もお仕立ての調整で直ったりもします。
着付も和裁も深堀して一緒に楽しみましょう。

和裁教室へのお問合せはこちら

 

私の過去の記事もぜひ読んでみて下さいね~

 

小学校の卒業袴をご自分で着付けしたいお母様へ@花いち都屋 着付教室講師 森美由紀

 

冬の北海道でも着物を楽しもう!プロ直伝の防寒対策@花いち都屋 着付講師 森美由紀

 

お子様の入学式・卒業式・成人式は着物姿が素敵!自分で着られたらもっとス・テ・キ@花いち都屋講師 森美由紀

 

半巾帯で着物の楽しさ無限大∞@花いち都屋着方教室講師 森美由紀

 

夏の着物を楽しみたいけど…よくわからない…。@花いち都屋 講師・森美由紀

 

本当に着物が着られるようになるの?【着付け教室生徒さんの声】@花いち都屋 講師・森美由紀

 

北海道札幌市の前結び着付け教室 春はお稽古のスタートに最適です!@花いち都屋 講師・森美由紀

 

ピシッと着方・ふわっと着方をマスターすると着物の楽しみ方が倍増! お出掛けが上達のコツ@花いち都屋  森 美由紀

 

和裁と着付けで実感「着物ってすごい!!」@花いち都屋 講師・森美由紀

 

前結び着付けのすばらしさ 見えなかったものが見える!@花いち都屋講師・森美由紀