2025年11月3日

寒くなってきましたね。着付教室の伊藤です。


こうなると、暑い!暑い!と言っていた日々が懐かしいですね。
すでに、タイヤ交換の予約も取れず…雪虫も見てしまいました。
冬はもう目の前ですね。


今日は着物の寸法について書こうと思います。

着物の寸法って?

寸法ってよく分からない…という生徒さんが多くいますが、少し簡単に考えてみましょうね。


私は、昔の日本人体型のせいか、(155㎝ 中肉中背)よく、お客様からいお着物をちょうだいいたします。
柄が派手になって、もう着られなくなったので…とか、整理したけど、あなたなら着てくださると思って…とか色々な理由で頂いたおかげで、毎日、着物を着てるので、大変助かります。


ですが、着付を始めようとする生徒さんが、おばあ様の着物とか、お母様の着物を譲り受けて、さあ着てみよう!と思う時にぶつかるのが寸法の壁なのです。
洋服のように「S・M・L」という明確な基準がないので難しく感じます。


でも大丈夫!
寸法はあなたの身体にピッタリに仕立てるための大切なものなのです。

着物の寸法がわかると何がいいの?教室生徒さんの声を元に解説!

ネットで購入した着物の寸法だと、合わない生徒さん

今年、入ったお教室の方ですが、身体の大きな方が1名。
どうしても、着物を着たい!着付を習いたい!とおっしゃっいます。


都屋着付け教室は手ぶらでオッケー、着物も貸し出しいたします。というのがモットーなのですが、MサイズとLサイズしかなく、「残念ながら、お貸出しできるお着物がないんですよ…」とお伝えしました。が、あきらめず、ネットで買ってみました。という着物をお持ちになりました。

着せてみましたが、全く前巾が合わず、無理でした。そこから、「これなら、どうですか?」と次々と、「質問」してくるのです!
たまりかねて、「ネットで見るのはよいですが、まずは自分の寸法を知ってからにした方が良いと思いますよ!」と話しました。ネットでお安いものを買うのはよいですが、着られないものを何枚も買ってもどうしようもないですよね。

女性の着物の後ろ姿

 結局、自分サイズが、身長は普通で裄丈も少し長い位、前巾と後ろ巾が大きいということが分かって、きちんとマイサイズでお着物をお仕立てすることにいたしました。

帯も長尺にして、着物に合わせた長襦袢も誂えて完璧!!
今では、そちらで着付の練習をして、頑張っております。

教室にて貸出しの着物が大きすぎる生徒さん

逆に小柄な生徒さん。身長が低めの生徒さんも1名入って参りました。
Mサイズのレンタル品ではおはしょりが長すぎる…裄丈が長すぎて、手が出ない…などなど、悩みは尽きず、やはり自分の寸法を知ることが大切ということに気が付きました。


とても、勉強熱心で、ご自分が好きな色、柄、似合うものを追及して一目惚れするお着物に出会いたいとのことです。

 着付もあっという間に、上手になって、着物でのお出掛けの機会もたくさん作って、どんどん、板についてきました。
やはり、習うより慣れよ!って本当ですね。

着物姿の女性の後ろ姿

寸法があっていると


着崩れにくく、姿勢が美しく見える。
帯の位置が安定して動いても安心。
「着られている」感がなく、自分らしく着こなせる。

つまり、寸法を知ると着物がぐっと楽に、もっと楽しくなるということです。

寸法があってないとどうなる?

  • 裄が短い→手首が見えすぎてバランスが悪い。
  • 身丈が短い→おはしょりが取れない。
  • 前巾が狭い→はだけやすい。
  • 広すぎる→気太りして見える。

ということで、着付けが上手くいかない原因が「着付技術」ではなく「寸法」ということも!
よくある話しです。

でも「寸法」ってどうやって知るの?

呉服屋さんや仕立て屋さんで測ってもらうのが基本ですが、最近では「着付教室で先生と一緒に確認」するのも良いと思います。

身丈(みたけ)、裄(ゆき)、袖丈(そでたけ)…最初は聞きなれない言葉も多いかもしれませんが、一度覚えると、自分のマイサイズが分かってくると思います。
クジラ尺ではなくて、センチできいておいて、メモしておくと良いですね。

寸法は、ただの数字ではなく、あなたの着姿を美しくするレシピですね。
ピッタリの寸法で仕立てた着物を着ると、鏡の前で思わずにっこりしてしまうはず!

「寸法がわからない!」から始めても大丈夫ですよ。
一緒に少しずつ、自分に合うお着物を見つけていきましょうね!

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